マシンガンズ、怒涛の全国ツアーがスタート

まずANCHANG(Vo&G)が痩せた。黒皮のツナギを身に纏いスマートにきめている。脇を固めるは、以前にも増してド派手な衣装と真っ赤なギターを構えるCIRCUIT.V.PANTHER(G)。鋼鉄の胸当てで武装したSAMURAI.W.KENJILAW(B)、帰って来ましたこの男SPEED STAR SYPAN JOE(Dr)の合計4人。鋼鉄の魂を持つ男達だ。初っ端の「出前道一直線」から会場は大揺れ。首が抜け落ちるのではと思われるくらいのヘッドバンギングでステージの4人に応える。

「メジャーでこんなアホなCDを出せるのはオレらだけ」
「売れなくて当然。だからこそこんなステージに立てることを幸せに思う」
これしかできない、でもできることを力いっぱいやるだけという、ある意味アングラなメタル道を究めた者の決意を客席は受け止める。
演奏面では、第三期以上のテクニックと叫びを投げつけてくれた。SPEED STAR SYPAN JOEの手数の多いドラム。途中でANCHANGはSYPAN JOEの体調を随分気にしていたが、ここでのライヴでは問題なし。CIRCUIT.V.PANTHERの流れるようなギターソロも申し分なし。それにも増して、新加入のSAMURAI.W.KENJILAWの安定したベーステクニックにはマイッタ。ステージ中を動き回り、コーラスをつけながらも淀みなく高速フレーズの続くベースを弾きまくる。ヘッドバンギングしながらの演奏は、メタルバンド初参加とは思えないほどの充実っぷりだ。


1階を埋め尽くすマシンガー達から立ち上る蒸気で、会場は蒸し風呂のよう。ここまで熱いコンサートをやれるのは数少ない本物のロッカーだけだろう。一切手を抜かないプロのステージを堪能できた一夜だった。SEX MACHINEGUNS、まだまだ疾走を続けてほしいバンドだ。
文●森本 智
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