切なさがこみ上げるメロディの1stシングルをリリース

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小猫がジッとこちらを見つめるジャケットが印象的な『うたかた』をはじめ、
インディーズでリリースした作品やライブがジワジワと話題を呼んでいた音速ライン。

彼らが、いよいよ1stシングル「スワロー」をメジャーからリリース。
泣きながら疾走するような、なんともいえない切なさが込み上げるメロディに、
センチメンタル気分を増幅させるちょっぴり鼻にかかったヴォーカル。

東京-福島間を行き来しながら、日々良質の楽曲を産み続ける彼らに
みずからの音楽について語ってもらった。
1stシングル


「スワロー」
UPCH-5298 \1,260(tax in)
2005.04.13発売

01.スワロー
02.相合傘
03. C/T/Y




「スワロー」PV映像

「スワロー」のPV映像が見られます。上の画像を

メッセージ・ビデオ

「敦煌」ビデオへ 音速ライン3名からのメッセージをどうぞ。上の画像を

ライヴ情報
4/25(月) 新宿ロフト『LOFT POWER PUSH!DX~POP&ROCK~』
w / 古里おさむ / タテタカコ / ハックルベリーフィン / ガガーリン
[問]新宿ロフト 03-5287-3766
●4/29(金) 代々木Zher the ZOO YOYOGI 『スクール・オブ・ポップ・レッスン1』
w / ザ・カスタネッツ / サンプリングサン
[問]STAND BY OFFICE 03-5433-2500
●6/17(金) 新宿ロフト 『SONG-CRUX祭り』
w / フジファブリック / メレンゲ
[問]VINTAGE ROCK 03-5486-1099
●7/15(金)水戸ライトハウス 『BEAT CRUSADERS/アタック2005』
w / BEAT CRUSADERS / sports
●7/17(日)大阪十三ファンダンゴ「デーモンナイト☆大阪」
[問]清水音泉 06-6357-3666
●7/22(金)渋谷クラブクアトロ「デーモンナイト☆東京」
[問]VINTAGE ROCK 03-5486-1099
■オフィシャルサイト
http://www.onso9line.com/

■ユニバーサルミュージック サイト
http://www.universal-
music.co.jp/onsokuline/

──音速ラインの曲は本当にみずみずしくてキラめいていて。その秘密は何なんでしょう?

藤井敬之:Vo(以下、藤井):田舎もんだからですかね(笑)。福島から通ってるんですけど、その土地に住んでることが自分にとっては重要で、精神状態も含めて自分がいちばん安定してる時に曲ができるんですよね。回りにビルもないし、自然の中にいるんで、その辺がちょっとは関わってるんですかね。彼ら(菅原&大久保)が福島に練習に来てくれるんですけど、東京に比べてあまりに人がいないのでビックリしてましたよ(笑)。

大久保剛:B(以下、大久保):県庁所在地なのに(笑)。

藤井:最近思うのは、僕、小学校時代の夏休みの夕方っぽい感じが好きなんですけど、その辺を田舎から感じられるんですよね。景色なり空気なりで。その辺が結構重要なのかな。

──怒りとか悲しみとか、歌になって吐き出される感情にはいろいろあると思うんですが、藤井さんにとっては?

藤井:懐かしい感じですね。ここ(胸を指して)に来るものを作ってるんじゃないかな。“戻りたい、あの楽しい思い出に”って思うこととか、懐かしいと思う時代ってあるじゃないですか。それとか、“懐かしい”って言葉を聞いた時に思い浮かべるイメージとか。そのイメージに音速ラインの曲を乗っけるとすごいハマると思うんですけどね。

大久保:「スワロー」に関しては、泣きました。とだけ言います。恥ずかしいんで(笑)。後半のサビの“離れてしまった……”のあたりですね。家で一人で歌詞を見ながら(泣)。

菅原健生:Dr(以下、菅原):忙しい時に聴いたりすると、なんでか我に返るんですよね。忙しいんだけど、ちょっと休憩したような、小旅行に出かけたような気分に脳がリフレッシュされる感じがあって。気軽にマイナスイオンが欲しい方には音速ラインはいいんじゃないかと。空気清浄機を買うより(笑)。

藤井:90年代初頭にストーン・ローゼスとかいろんなバンドがイギリスから出てきたでしょ。あの頃の音楽ってすごくキラキラしてましたよね。その辺のキラキラ感があるバンドって、今あんまりないような気がして。今の若い子たちって、年齢的にもその時代の音楽を知らないじゃないですか。僕は、そのキラキラした感じの音楽をいちばんハマッてリアルタイムで聴いてたんで、その感覚を今の若い子にも伝えたいというか、感じてほしいというか。それでやってるところもありますね。

──当時マンチェスター・ムーブメントと呼ばれてましたが、あの頃、確かにキラキラした感じがありましたね。3曲目の「C/T/Y」を聴いた時に受けた感じが、それに近いかもしれません。何か、これといって理由があるわけじゃないけど聴いてて何かすごくワクワクするんですよ!こういう歌詞だからとか、こういう曲調だからっていう理由は必要ないといいますか。

藤井:
それは多分、その曲がバンドの結成当初に、みんなが探りあって好きなことをやってる時代に作った曲だからじゃないかな。みんなそれぞれ楽しんでる曲で、その楽しい感じが伝わってるのかなぁ?

菅原:セッションでできた曲だし。ずっと録音しっぱなしで、ただただ演り続けてて。

──さっき話してた(90年代初頭の音楽の)キラキラした感じにつながるのかな、と思ったりして。

藤井:(スコットランド・グラスゴー在住の)ティーンエイジ・ファンクラブのスタイルがすごく好きで。彼ら、自然体でやってるじゃないですか。BMXバンディッツもそうですし。そうやって自然というか、素でやりたいですね。グラスゴーって田舎ですよね。僕は、福島がグラスゴーじゃないかなって勝手に思ってるんですけど。

大久保:それは勝手すぎ(笑)。カッコつけるのが苦手というか、嫌いというか。ただそれだけだと思うんですけどね。

菅原:構えた時点で何かが違うというか、今演ってるような音は出てこない気がしますね。

──では最後に、BARKSを見ているみなさんにメッセージをお願いします。

大久保:CDは買ったけどライブに来たことない人もいると思うし、ライブハウスが怖いと思ってる人もいるかもしれないけど、一度音源とライブとの違いを体験してほしいですね。音源とライブは別物と思っていただいて。

藤井:BEAT CRUSADERSのヒダカさんがインタビューで話してたんですけど、BECKって日本じゃ音楽好きの人が聴く感じですよね。でもヒダカさんがアメリカに行ってた時、向こうでは父兄同伴の中学生とかが主に聴きに来てたそうなんですよ。それがカルチャーショックだったらしくて。そんな感じで、音速も父兄同伴で来てもらって楽しめるような、“お父さん、今日音速のライブ何時からだっけ?”とかそういうふうになれれば。

大久保:“ライブ終わったらメシ行くか?”とか(笑)。

藤井:そうなれればいいかな、と。

──いいですねぇ!(笑)

菅原:僕が最終的に夢見てるのは、卒業式とかお別れの会で、「贈る言葉」とかいろいろな曲が流れる中に音速の曲が加わることなんですね。そういう曲ができるバンドだと思うので、死ぬまで注目しといて下さい!。


取材・文●梶原有紀子
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