ライヴレポート@下北沢CLUB Que

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小雨が降り肌寒い初春の下北沢でFREENOTEのライヴが行われた。場所は下北沢CLUB Que。キャパ200名くらいの狭いライヴハウスはほぼ満員状態で、FREENOTEの勇姿を見ようとする観客がステージ前に詰めかけていた。

ライヴは千香子のピアノ弾き語りでスタート。落ち着いている。これまでのハチ切れるばかりの元気さが抑えられ、大人っぽくなったように感じられる。それは、バックを務める3人も同じで、上っついた雰囲気はなく、自分たちの元気さを伝えるというよりも、千香子の歌をいかに聴かせるかに焦点を当てていたようだ。彼らは歌の持つ力を信じている。だからこそ、元気だけのストリートバンドから脱却し、晒したくない自分の根源的な部分までをも歌ってしまう。千香子の歌は観客の奥深い心の中までも侵入する。ノリノリのライヴはミュージシャンも観客も、同じような達成感を得られやすくて満足しやすい。でも、FREENOTEはこの予定調和をわざと避けるようかのように、ライヴをそういう方向には持っていかない。しかしながら、ライヴの楽しさを否定しているのではない。控えめながらに自己主張をし始めたバンドは、楽器のテクニカル面での上達は目を見張るものがあったし、歌を生かす演奏というものの端緒を手に入れたように感じられた。すべては千香子の歌を中心に回っている。それが観客にも伝わり、目は千香子に釘付けになる。

短いが千香子の歌をじっくり聴けた。それがこのClub Queでのライヴの感想だった。飛び跳ねるだけがライヴの盛り上がりじゃない。そんな次元にFREENOTEは行こうとしている。



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