ZEEBRA、自己の責任感とヒップホップ・シーンに対する危機感。そして生まれた新作の3番の歌詞

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NEW SINGLE

「Street Dreams」



Future Shock
PCCA-02139  \1,260(tax in)
2005年6月1日発売


01.Street Dreams 「Street Dreams」試聴へ
02. Wildin'
03. It's all a game(UBG Remix)feat. GOTZ, Chino, Sumi and KM-MARKIT<
04. Street Dreams (Instrumental)
05. Wildin' (Instrumental)





ビデオ・クリップ

「Street Dreams」クリップへ ▲ 「Street Dreams」



<インタヴュー後半>

――そんな悩みを解消するきっかけになったのは?

ジブラ:ケム(KM-MARKIT)のアルバムの「未来への鍵~The Key~」(ジブラの実弟SPHERE of INFLUENCEを迎え、ジブラの1stアルバム収録「未来への鍵」をリメイクした曲)を聴いて、自分を再認識させられたのと、あとはライヴかな。ケムの曲を聴いて、俺が人の中でどういう風に作用してたのかっていうのをすごく感じたんだよね。「俺はそういう感じで受け止められてんだ」「こういう風に俺の活動を見てるヤツがいっぱいいるんだ」と思って。で、そういうヤツの中にある「俺」っていう存在を曲げたくないと思ったのね。ケムもいいアルバム作ったけど、俺とケムの関係性は変えたくねぇ。俺が追い抜かれることがないように、この状態をずーっとキープしていきたいなと思って。あと、ライヴの方は、去年辺りイベントとかライヴをやってて、今、ヒップホップのライヴに来るようなファンのヴァイブスと昔のファンのヴァイブスの違いを感じて。ぶっちゃけ、もうちょっとアツくてもいいなと思うし、ちょっと寂しいなと思ったりもしてたわけ。で、その辺に対する責任感と、ヒップホップ・シーンに対する危機感を感じて。それに、今回の3番の歌詞に繋がるようなこともいろいろ周りであってさ。だから、今年に入って、ホント、こういうことが素直に言いたくなったんだよね。なんか、そこでパンと吹っ切れた。

――ズバリ、今回の「Street Dreams」のテーマは?

ジブラ:夢だね。今抱いてる夢じゃなくて、夢ってものに対する意識。人それぞれ、夢は違うけど、何でも誰もが成功できるわけじゃないし。だけど、そんな風に思ってたら誰も成功しないし。

――でも、まずは夢を持つことが重要だと。

ジブラ:そう。夢を持つっていうこと。そういう意識を持てと。何をしててもいいから夢を持つ。「自分は変えられる」とか「自分がやればなんとかなる」とか、そういうことを本当に思うこと。

――翻って考えると、そういうテーマを歌うことで、結果的にジブラさんのオリジナリティやベーシックな部分がこの曲には表出することになりました。

ジブラ:うん。今振り返っても、<さんピンCAMP>(96年に行なわれたイベント)とか、それくらいの頃に持ってた意気込みとかは何も変わってないし。何も変わってないけど、時は過ぎて、世の中は変わってるわけじゃん。その中で感じる浮き沈みとか、その辺だよね、やっぱり。だから、この曲に関しては、はっきり言って3番だけ聴いてくれりゃいい。3番なんてクソマジだからさ。ひたすら泣きながら歌詞を書いてたんだから。そういう、ある意味年輪というか、経験を積んだ者が成せる曲っていうのも作りたかったし。たぶん1年、2年しかやってないヤツには絶対書けない思うからさ、3番は。

――そんな紆余曲折を経て生み出された今回の「Street Dreams」。ここには今のジブラさんのどんな気持ちが込められてますか?

ジブラ:「もう一度ヒップホップの神輿を担ぐ気になった一枚」。そんな感じがあるかな。俺がひとりで何するわけじゃないけど、俺がやることでもう少し影響があった方がいいような気がしたっていうか、放っとけない気がしたっていうか。うん、なんかそんな感じだね。

取材・文●猪又 孝(DO THE MONKEY)


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