ライブ・8、黒人団体から抗議

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ロンドンで行なわれる<ライヴ・8>の出演者にエスニック・アーティストが少ないことが問題になっている。ハイド・パークで行なわれるコンサートのラインナップで、エスニックはマライア・キャリーのみ。これに黒人グループや新聞から抗議の声が上がっているという。

BBCオンラインによると、黒人グループBlack Information Linkは、主催者は「実質的に白人のラインナップを選んだ」と憤慨しているという。同団体は「これでは偉大な白人が我々を救済しているかのようだ。<ライヴ・8>の主催者は、この問題にずっと取り組んできたアフリカやジャマイカのアーティストを取り上げるべき。長年、真実と正義のために活動してきたレゲエ・アーティストはどこにいるんだ?」と訴えている。

またブラック・コミュニティ向けの新聞『New Nation』の編集者は「20年前にもこの問題があった」と話している。「20年前も、ブラック・アーティストはほかのアーティストのバックを務めただけ。バンド・エイド20に参加したディジー・ラスカルやジャメリアが出演しないのには驚いた」という。

これに対しライヴ・8の主催者は「ボブ・ゲルドフは、多くのアーバン、ブラック・アーティストに参加を呼びかけたが、みんな忙しかった」と反論している。スポークスマンは「このショウはエンターテインメントじゃない。多くの人にアフリカの貧しさを訴えようとしているのだ。UKのアーバン・アクトは才能豊かだが、パリやローマではあまり知られていない」と話した。

フィラデルフィアのコンサートには、ウィル・スミス、50セント、スティービー・ワンダー、ジェイ・Zなど多くのブラック・アーティストが出演するが、確かにほかの4会場のラインナップにはエスニック・アーティストの数が少ないかもしれない。

Ako Suzuki, London
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