世界最高峰のプログレッシヴ・メタル・バンドのドリーム・シアター。

6月8日に約1年半ぶりの新作『オクタヴァリウム』が全世界同時にリリースされる。
70年代プログレの色彩を強めた今作は、自分たちのルーツに対する挑戦ともとれる快心作だ。
スティーヴ・ヴァイ、ジョー・サトリアーニとジョン・ペトルーシが競演するG3の公演のために、
ジョンとドラムを担当するマイク・ポートノイが来日。
新アルバムについて話を訊いた。

圧倒的なテクニックによるプログレッシヴ・メタルの快感を、ぜひ感じてほしい!

最新アルバム


「オクタヴァリウム」
WPCR-12079 \2,580(tax in)
2005年6月8日発売

01.ザ・ルート・オブ・オール・イーヴル
02.ジ・アンサー・ライズ・ウィズイン
03.ジーズ・ウォールズ
04.アイ・ウォーク・ビサイド・ユー
05.パニック・アタック
06.ネヴァー・イナフ
07.サクリファイスド・ソンズ
08.オクタヴァリウム




メッセージ・ビデオ

「メッセージビデオへ 二人からのメッセージを
どうぞ。上の画像を
■オフィシャルサイト
http://wmg.jp/artist/
dreamtheater/

──これまでのドリーム・シアターにないような曲があってとても新鮮に聴けた。二曲目のバラード曲なんか、今までのドリームシアターらしくないっていう印象。この辺りの曲の組み立てとかは皆で話し合って決めたの?

ジョン:あらゆる要素を盛り込みたいという気持ちがあって、曲順もかなり緻密に考えている。眠れぬ夜が続いたよ。バンド内でそういった方向性について話し合うことは、とても重要なことだと思う。特に、コンセプトのあるアルバムを作る場合は、皆が同じ気持ちでいて、自分達が何をするかをちゃんと把握してないと決してできないので、じっくり皆で話し合うのは重要なことさ。

──6曲目の「ネバーイナフ」は実体験なの?

マイク:あれは、オレだけでなくバンドのメンバーが全員経験したことのあることさ。人生の大半の時間を音楽に割いて、何とかファンに応えようと日夜努力しているわけだよね。でも、最近はインターネットが普及して掲示板でもいろいろな意見を書かれるんだ。そういうのを見ると、どんなにオレたちが努力しても、ファンは絶対100%満足してないってことがわかる。それを見てオレ自身がイライラしてしまう。自分としては、寝食、自分のやることなすこと、全部をドリーム・シアターに捧げていて、休まる時がないんだよ。カバー曲をライブでやるとか、セットリストを変えたりとかを考えてさ。サウンドチェックの時も常に新しいことを試して、色々やらなきゃならない。その努力たるや、並大抵なものじゃないと自分では思っているのに、“あれを演ってほしかった。あれを聴きたかった”なんて言われると、“もーなんだよー!”という気分になってしまう。そういう気持ちを歌った曲さ。

──このアルバムは、ニューヨークのヒット・ハット・スタジオの最後のスタジオ・レコーディング・アルバムになるらしいね。ここでレコーディングができるようになった経緯は?

ジョン:理由はいくつかある。まず、ニューヨークにあるスタジオということで、メンバー全員がニューヨーク周辺に住んでいるので、集まる場所として最適だという点。それと、今回のアルバムってスタジオ内で曲作りとレコーディングを同時進行でやっていたので、それに見合う大きなスタジオが必要だったという点。使い始めたときは、スタジオが閉鎖されるということは知らなかったんだ。スタジオの従業員も含めて、誰も知らなかったみたいだよ。3ヶ月ほど作業していたら、突然1ヵ月後に閉鎖されるという発表があって、みんな「へ…?」ってカンジになって。

マイク:オレたちが作業している間も、壁につけられていたプラチナディスクとかが撤去されたり、どんどんものがなくなっていって、それを呆然と眺めていたんだ。別に古いわけじゃない。機材も新しいのがあったし部屋も新しくてボロボロになったから閉鎖というわけでないんだ。不思議だよ

──さて、ジョンはソロアルバムを出すそうだけど、これはどういう形態で?

ジョン:実はもう出てるんだ。唯一の入手経路はウェブサイトhttp://johnpetrucci.com/さ。もうすぐ、店頭販売もする予定だよ。全部インストなんだけど、G3で演奏した8曲中6曲が、そのアルバムに入っているんだ。

──最後にとても訊きたかったんだけど、プログレッシヴ・ロック・バンドと呼ばれることをどう感じてる? プログレって呼ばれるのは嫌だと言うバンドもあるけど。

マイク:プログレって呼ばれるのが嫌いな人は、音楽としてのプログレが嫌いなはずさ。オレたちはプログレを聴いて育ったことをなんら否定する気はない。プログレメタルとか言われるけど、プログレが好きなことは事実なので、そう呼ばれても全然構わないさ。


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取材・文●森本智