Ryoと大蔵が今のケツメイシのすべてを語る<第三部>アルバム曲を大いに語る

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──「朝日」「東京」にしても、ドラマのような、でも本当にこういう世界があったら素敵かもしれない、と思うような世界を描かれていますね。

Ryo:「東京」という曲は一番最後にできたんですけど、あれって、1番2番3番で、歌う人によって物語になってるんです。アルバムを作ってて“そういえば物語モンがねぇな”って話になって。

大蔵:ストーリーを追っていくと、地方から東京に出ていく。で、ちょっと挫折感を味わう。でも、とりあえずここで生きてくしかない、みたいな展開になってるんですけど、それもやっぱり最初の話し合いが大事で。

──そういう解説を聞くと確かに、2時間ドラマや演歌の世界のようにもとれますが、そういう曲がティーンのハートをつかんでしまうのは何故なんでしょう?

大蔵:……もともと僕ら都会育ちでですね(笑)。詞では「田舎から来ました!」みたいなところがあるけど、実際我々はそういう立場ではないんですね。ただ、友人とか、地方から出てきた人たちと仲良くなって一緒に遊んだりする中でいろんな話を訊いたりして、その中で「自分がその立場だったらどうかな……」的なところを含めて書いてるんですかね。

──説得力というかリアリティを感じますが。

Ryo:そんなに思いを込めてはいないんですけどねぇ。酒呑みながら書いてる時もあるし(笑)。

──「願い」のようにズシーンと響く曲もあれば、「三十路ボンバイエ」では、みなさん自分の年齢や世代をいきいきとアピールしていて。振り幅が広いですよね。

Ryo:世に言う“おっさん”のイメージは完全にマイナスですよね。僕、今年33歳で子どもは来年小学校ですけど(笑)、前にサラリーマンをやってた時の同期でいまだに頑張ってるヤツは、辛いだなんだのいいながらもやってるわけですよね。何気ない毎日の日常が戦いであるというか、そういう人たちへの応援歌と申しますか。ちょっと“頑張ろうぜ”的なところはありますね。「三十路ボンバイエ」は。

──30代は中年なんですかね。そのように歌われてますけど。

Ryo:イヤ、永遠の少年だと認識してますけど(笑)。高校生とかって、ヘタすると自分の半分の年齢だったりするわけで、そういう子たちに、“ケツメイシって、おっさんがはぁはぁ言いながらやってるグループでしょ?”とか言われてるわけじゃないですか?それだったら先に、自分で言ってやろうと。“おっさんですが、何か?”って(笑)。

大蔵:アハハハハハッ!!僕が今ちょうど29で、30歳を来年に控えてるんですけど、これぐらいの時期だと“あぁ、あと1年でもう30になるんだ“とかっていうのがあるじゃないですか?



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