豪放磊落な暴走マシーン! detroit7、ライヴ・レポート

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オシャレな街・代官山から、最先端の音楽を発信し続けているライブハウスUNIT。いわゆるクラブ系と称される連中が数多く登場しているこの舞台へ、激ヤバな空気を運んできたのが、重低音のバリバリ効いたヘヴィネスなガレージ系ロックンロールを奏でる3ピース・バンドdetroit7 だ。この日は珍しく、ロック系ナンバーをガンガンに流しまくるバンド中心DAY 。紫煙なムード似合うこの日のイベントのトリととして、彼女たちはステージへ登場した。

ヴォーカル&ギターの菜花が、ギンギンに歪みまくったギターの音色をハウらせながら客席へ挑みかかるや、彼女のアクションへ続けとばかりに山口美代子の轟き渡るドラムビートと古田島伸明の地を這うような豪圧ベースが唸りを上げ、一気に演奏がスタート。7/21にメジャー・リリースするミニ・アルバム『detroit 7 EP Vol.1』の冒頭も飾る「LOVE&CONFUSED」が、大音量と共にガンガン身体へ突き刺さってくる。その豪放磊落な姿勢と豪圧なガレージ系ロックンロール・ビートは、まるでブレーキの壊れた暴走機関車のようだ。

この日のdetroit7 は、日本語詞と英詞の楽曲をほぼ交互に演奏しながら、歪みウネリまくった疾走感満載のグルーヴ・ビートを、間髪入れずに叩き続けてきた。タイトなリズムの上で叫びまくった「落涙」。メロディックな歌と響きを上げたドライヴ感あふれるビートが刺激的な「Ordinary Madness」。「Beautiful Song」や「太陽を溶かした海」では、懐深いミッドな表情を魅せつつ、そのまま「Baby in Galaxy」「BUZZ OFF」「SHOT MY RIGHT TEMPLE」「おわりははじまり」と、演奏を重ねるごとに、ますます激しい疾走感と豪圧なグルーヴを加速&交錯させながら、聴き手の感情をどんどん恍惚の境地へと引き連れていく。そしてオーラス、スケール感にあふれた「Golden Globe」を通し描きあげた、感情突き抜けゆく心地よい高揚性。激ヤバなくらいモンスターな豪圧ロックンロール・ビートを奏でつつ、ガンガンに感情や魂を興奮満載に揺さぶってゆく暴走マシーンことdetroit7 。この壊れっぷりな連中、今後何をやらかしてくれるのか楽しみだ!!

文●長澤智典

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