<Glastonbury '05>JDからNOへ、過去と未来を繋ぐニュー・オーダー感動のライヴ!

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死者たちに祈りをささげつつ、自分たちはそれでも生きていくと誓う――。この日のニュー・オーダーの選曲は、まごうことなくベスト・ヒット。でありつつ、「ブルー・マンデイ」をやらずに「ラン・ワイルド」を響かせたことで、25年の歳月を経た彼らが噛み締める「生きる」という決意が、感動的に伝わるライヴだった。

まず「クリスタル」で幕を開けた、この日のステージ。続く「リグレット」ですでに会場は大盛況だ。1曲ごとに一言ずつコメントして曲に入るバーニー、飛んだり跳ねたり「ハウッ!」と奇声を上げたりと、大忙し。とはいえここから、感動の瞬間が立て続けにやってくる。

「この曲を、僕らの親愛なる友人で25年前に亡くなったイアン・カーティスと、ジョン・ピール、そしてロブ・グレットンに」という言葉で始まったのは、ジョイ・ディヴィジョンの「トランスミッション」!! ウルり。とはいえ鎮魂モードとはまた違う情熱で会場は沸き立ち、大合唱だ。

そして、「次はチルアウトで」とバーナードが「ラン・ワイルド」を導く。『ゲット・レディー』の最後にささやかに収録されていた、この切ないメロディー。これぞ、死とともにスタートしたニュー・オーダーが「ブルー・マンデイ」をようやく乗り越えた曲だと、私は思っている。ゆえに「僕は生きたい、死ぬ瞬間がやってくるまで」というサビの呟きが静かに、しかしずっしりと胸に広がっていった。

そんなシットリから一転、続く「ジェットストリーム」では「このためだけに、アメリカから来たわよォ」とドスをきかせてアナ・マトロニック(シザー・シスターズ)が登場! 妖艶なアナ、童貞風なバーニーという対極な二人の声が絡むさまは、壮絶だった。ジョン・ピールに捧げた「ラヴ・ウィル・テア・アス・アパート」も感動的だったが、最後の「ワールド・イン・モーション」では、観客の熱狂と合唱が最高潮に達しフーリガン状態に。全13曲、過去と未来を繋ぐセットにただ酔いしれた。

文●妹沢奈美

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