かの香織、新作完成。4年ぶりライヴも!

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前作「カナシイタマシイ」から約4年、通算10枚目となるアルバム『C』を9月7日にリリースする、かの香織。セルフカバーベストアルバムとなる『C』には、スティービー・ワンダーの世界未発表作品をかのが歌い上げるという話題作も収録されるというもので、オーガニック感の高いJAZZテイストをちりばめたスタンダードナンバーに仕上がっている。

アルバム『C』の完成とともに、かの自身からメッセージが到着した!
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和み、リラックス。
以前ある女性誌の取材で漢方の先生に問診をしてもらったら
私の顔中にあるひとなみはずれたしみは神経からきてるっていわれてしまった。
先生にいったのは
音楽をやっている人は壊れている人が多いかも。
私もそのひとりかもしれないね。
確かに病んでる、私は。普通にしてるけど、それが実は重い。

でもまわりの友達は笑える人がおおいので
ぐぐっとこない毎日をおくれる幸せに感謝してるところではある。
腹出して寝ている我が犬にも助けられている。
その腹を見に親しいOL達がウチに遊びにくる。
涙目にして喜ぶ友達。
私みたいな人、世の中にたくさんいるんだろうなあ。

今回のアルバム、ほんとうに久々です。
前回のアルバム以来、ほんとうにご無沙汰してしまっている
ショップのみなさまには
このかん、何もご連絡できてなくて申し訳なく思っています。
お元気でしたか。この場をかりて、このアルバムをきっかけに
お会いできたらいいのになあと楽しみにしています。
私は最近スローライフ実践組に没頭していて
今回のアルバムも2年がかりでじっくり気の会あう仲間と作る、
自宅のスタジオでパスタを合間にこしらえながら音を作る、
犬も足下に寝かせておいて歌う、こんな日々を送っていました。
最近はじめた醸造、そう、お酒を自ら造っていたり、
スローな生活、そのものです。
おかげで小さい頃考えていたことや、食べていたもの
笑っていたものと最近ではそう変わりなくなって来て
どちらかというと山の動物みたいな心持ちです。
そうやって音楽を作れたらなあと常々望んでいたことを
少しずつやり始めた、そんな感じです。
あいかわらず旅もかかさないで行っていて、贅沢ではないものですが
精神的には栄養分をいっぱい含んだ時間をとったりしています。
先日は歌のRECをほとんど終えたタイミングで
マレーシア、タイ、カンボジアに行ってきました。
ずっとラマ僧の音楽を聴いていました。お坊さんのね。
喉がかわいたらショウガウォーターを飲んでた。
料理教室修行でかなりディープなアジアの市場に毎朝
買い出しにいっていました。足を棒にして。
そして全て生のハーブやスパイスを使ったカレーなど作って
赤道直下、何日も食べていました。
あふれる生のスパイスで体中悪いものが消去されていくような感覚。
光が点と線になって全身に浸透して行く世界で
空から音が降って来たような。。

この抱きしめられるような感覚が音楽になればいいと思った。

今回のアルバムはほんと、なごむ音です。
白昼、夢をみているみたいな音です。
こんなアルバムになったのは アジアに通って
本来の心のありか、懐かしいもの、優しいっていう意味
いろいろな形で触れて、日本にいる自分、
私と誰かが望んでいるもの、産業的ではない、
でも確かに隣にいてほしい音楽がはっきり確かめられたからかもしれません。


一万リエル(200円弱)で扇子を2つ買ってみました。
ターコイズと黄色の組み合わせの2トーンの扇子。
それを今回アルバムのデザインを手がけてくれることになった、
バンド時代からのパートナー、ミック板谷さんにプレゼントしたら
竹製なのでささっと刃をいれて人の形にしてしまった。
魔法としかいいようのないアート。
身近なもので作る。好きな形、好きな色彩、自由に、ね。
優しい魂がここにもある。
この湿度、この熱風、ときおり鳴る風鈴、カルピス、
ゆかたを着たくなる心境、うちわ、、、石段。
本腰入れたスローライフで培った先の音楽、
いろんな人に助けられ、支えられ
じっくり熟成させて このアルバム【C】になりました。
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そんな作品『C』のリリースを記念して、4年ぶりとなるワンマンライヴも決定!

かの香織アルバム『C』リリース記念ライヴ
日時:2005年9月9日(金)
会場:原宿Blue Jay Way
開場:18:30 開演19:30
チケット料金:4,500円(税込)
※自由座席。フード(1プレート)あるいは1ドリンクチャージ(1,000円)別途必要。

問合せ先:(有)アースリーナイン 03-3797-6799 原宿Blue Jay Way 03-5785-1148

ライブ当日のフードとドリンクは、かの香織がアジアを旅して培った料理、そして実家の酒蔵からのお酒が特別に提供されるとのこと。楽しみがさらに倍増ですね。
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