<FRF'05>クレイジーケンバンド、興奮気味の剣さんがパンツを……

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お昼から断続的に降っていた雨も午後6時30分を過ぎた頃にはすっかり上がり、あたりには“夏の夕暮れ”の気配が漂っている。少しかかっている霧もいい感じで、濃いめ作ってもらったジントニック(100円プラスしたら、ジンを通常の3倍くらい入れてくれました)を飲み干すとすっかり良い気分。4才の娘と一緒に“イイネ!”を連発してたら、予定時間を少し過ぎた7時40分頃、ついにクレイジーケンバンドが登場した。白いジャケットに短パンというスタイルでキメた剣さんがステージに現れた瞬間、1日の疲れがフーッと消えていくのがわかる。「(グリーンステージの)コールドプレイを選ばなくて、ホントに良かった」と心から思った(笑)。

もちろん、ライヴ自体も最初から完璧。まずは最新アルバム『SOUL PUNCH』に収録されたエロくてクールなソウル・ナンバー「37℃」をはじめとするミドル・テンポの楽曲で少しずつ熱を上げていくCKB。そんな“ジラし”もなんだかとても気持ちいい。「フジロックはこれが初参戦なんですけど、こんな感じなんだね! いやー、すごい! イイネ!」なんてMCをかました剣さんも、普段より興奮気味。ライヴ中盤には短パンを脱いで、パンツいっちょになっちゃう場面も……(剣さんの黒いトランクス、ステキでした)。こんなにはしゃいでる剣さん、初めて見たような気がする。

「けむり」の強力な演歌グルーヴが響き渡る頃になると、あたりはすっかり夜。オレンジコートのテンションはますます上がり、“大人の遊び”をよく知ってるオーディエンスがグルングルン踊りまくる。さらに必殺の「香港グランプリ」によって、会場のテンションは一気にピークへと向かう。昇天、そして、エクスタシー。

選曲、パフォーマンス、バンドのテンションといった要素がバランス良く溶け合った、最近のCKBのなかでも特に優れたライヴだったと思う。途中で娘は疲れて寝ちゃったけど(笑)、お父さんは大満足です!

取材・文●森 朋之

クレイジーケンバンド
2005/7/29 ORANGE COURT
セットリスト
男の滑走路
ロドリゲス兄弟
踊り子
透明高速
37℃
Sweet Seoul Tripper
BRAND NEW HONDA
イカ釣り船
けむり~ざくろ
ベレット1600GT
シャリマール
Let's go CKB~タイガー&ドラゴン
香港GP
スージーウォンの世界
GT

BARKS夏フェス特集2005
https://www.barks.jp/feature/?id=1000010016
FUJI ROCK FESTIVAL '05特集
https://www.barks.jp/feature/?id=1000001735
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