<FRF'05>繊細さと疾走感、格段の成長見せたOCEANLANE

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2日目の夜から降り続いた雨も上がり、やっと気持ちよく晴れた3日目の午後、KIDS LAND(午前中は子供と遊んでました・笑)からレッド・マーキーへと足を運ぶ。途中でアジアン・カンフー・ジェネレーションのベーシスト・山田貴洋とすれちがったり、グリーン・ステージのKEMURIをチラッと見たりしながら、会場に到着。ワールドレストランで買ったワインをちびちびと飲んでるうちに、ほぼ定刻どおり、メンバーが走りながらステージのうえに現れる。同時にわき上がる、大きな歓声。「おお、人気あるじゃん!」と、自分のことようにうれしくなる。

知らない人のために説明しておくと、彼らはHAJIME(ヴォーカル&ギター)とKay(ギター&ヴォーカル)を中心とする4ピース・バンドで、UKギター・ロック直系の美しい(繊細、といってもいいかもしれない)旋律とエモっぽいイメージのバンド・サウンドが特徴。その絶妙なバランス感は、この日のライヴでも十分に感じられた。



しなやかな強さをたたえたリズムに合わせて体を揺らし、HAJIMEとKayのツイン・ヴォーカルから生まれるメロディから心地よい風を感じ取る。うわー、やっぱり気持ちいいな、このバンド。じつは彼らのライヴを観るのはかなり久々だったのだが、バンドのダイナミズムとヴォーカル・テクニックが格段に向上していて、優れたギター・バンド特有の空気感──激しさと透明感が混じった、あの感覚──をはっきりと感じることができた。

最後は「SIGN」。CD音源で聞くとノスタルジック&メロディックの強いこの曲が、ここレッド・マーキーで強靱なロック・チューンとして生まれ変わっていく。PEALOUTやサンボマスターがそうであったように、彼らもまた、フジロックを経験することでさらに大きくなっていくことになるだろう。終演後、「ぜんぜん知らなかったけど、すげえツボだったよ~」なんて言ってる人を見て、そんなことを思った。
取材・文●森 朋之
Photo/Barks

★OCEANLANE 11/2に2ndフル・アルバム リリース決定!!

OCEANLANE
2005/07/31 RED MARQUEE
1. Everlasting Scene
2. Million
3. All You Miss
4. Velvet Lights(新曲)
5. Terminal
6. Take Me Home(新曲)
7. Ships and Stars
8. Sign

BARKS夏フェス特集2005
https://www.barks.jp/feature/?id=1000010016
FUJI ROCK FESTIVAL '05特集
https://www.barks.jp/feature/?id=1000001735
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