<RIJF2005>KREVA、「他のアーティスト目当てでもカンケーねぇ」と遊び心とサービス精神たっぷり

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オモチャの冠を頭にかぶり、左手にはプラスティックのソフトクリーム。黄緑色のポロシャツにサングラスで現われたKREVAは、「他のアーティスト目当てでもカンケーねぇ」とラップしだした。

茨城県ひたちなか市の“国営ひたち海浜公園”で行なわれた<ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2005>(以下、RIJF2005)、メインステージであるGRASS STATE、初日の8/5に、KICK THE CAN CREWのメンバーであり、現在ソロで活動しているKREVAのライヴがスタートした。

今回のRIJF2005のテーマが“自由”ということもあって、上記のスタイルで自由の女神像に扮したのだろう。そういうベタながらにも、遊び心&サービス精神旺盛なのがKREVAらしいところ。“他のアーティスト目当てでもカンケーねぇ”と彼の楽曲「KRAZY BOY, KRAZY GIRL」に合わせて即興で歌詞を替えるというフリースタイルで力強く言葉を吐くと、その言葉に合わせるかのように、観客がGRASS STAGEにどんどんと集まって来ること、来ること…! それでも“まだまだ”という感じでどんどん煽るKREVA。やっと満足したのか次は「いまさら2step」。9月リリース・シングル「スタート」のカップリング曲だ。このとき「初めて人前でラップします!」とKREVAに紹介されて、SONOMIが登場。KREVAのレーベル“くレーベル”のシンガーだ。気持ちよく乗ってきたあと、SONOMIがいるってことはやっぱり「ひとりじゃないのよ」へ! この曲は“みんな大好き!”という感じで、SONOMIが歌う美しいメロディとそこにラップするKREVAの染み入る言葉を盛り上げるべく、観客は腕を左右に振り盛り上げ、和みモードへ。

でも、ここで和んでいられたのは一瞬。その後はCUEZERO、竹内朋康とMummy-D(ともにマボロシ)が登場! 竹内については最初はギターでなくてラップを披露する場面も。とにかくこういう野外のイベントには盛り上げた者勝ち、というくらい、KREVAの仲間が次々と技を披露した。

そして、多数ゲストが出揃い、盛り上げた後は、KREVA完全ソロのステージへ。「フリを教えるから、やって!」と簡単なフリ付けを観客に教え「お祭りクレバ」へ。アゲアゲ・ナンバーで、大うちわで囃し立てるスタッフの演出も…! こういう野外フェスだとフリ付けにもみな積極的に参加してしまうから不思議。そして思いっきり盛り上がったあとは「イッサイガッサイ」「音色」とメロウな楽曲で締めた。……と思いきや、「別れの歌です」と言って新曲「スタート」へ。聴かせる曲で観客をクールダウンさせていった。

とにかくKREVAは、ベタなんだけどとても分かりやすい遊びを観客に提示。そして一歩間違えればしつこいようにも感じられるのに、「今は“くレーベル”に力入れてます!」という超ストレートな姿勢にも好感。彼のまっすぐなクレバーさとそのキャラが男女問わず支持されているんだろうな、と思わせるステージだった。

photo/TSUKASA

セットリスト@<ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2005> GRASS STAGE 2005.8.5
01. KRAZY BOYS,KRAZY GIRLS
02. いまさら2step
03. ひとりじゃないのよ
04. 晴天
05. DAN DA DAN
06. カッケーゾ(くぅ)
07. ファンキーグラマラスPart2
08. ファンキーグラマラス
09. お祭りクレバ
10. イッサイガッサイ
11. 音色
12. スタート

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2005 特集
https://www.barks.jp/feature/?id=1000010461

BARKS夏フェス特集2005
https://www.barks.jp/feature/?id=1000010016
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