<SUMMER SONIC 2005>シーザーズ、サマソニ屈指の異様な盛り上がり

ツイート
この春、「Jerk It Out」がiPodのCMソングとして大ヒット。一躍注目のアクトとなったスウェーデン出身の4人組、シーザーズ。2003年、ハイヴスやマンドゥ・ディアオなどのスウェーディッシュ・ガレージ・ロックのブームとまさに同時期に登場しながら、その当時は今ひとつ注目度の低かった彼らだが、今や「Jerk~」のヒットでシーザーズは彼らに負けない存在へと成長。この日も「Jerk~」聴きたさというのも手伝ったのだろう。ソニック・ステージには、午後になったばかりだというのに、数千人の観衆がギッシリと詰め寄り入場規制スレスレとなった。

ただ、うれしかったのは、なにもここにつめかけたリスナーたちが「Jerk~」だけを聴きに来たわけではなかった、ということ。序盤は最新アルバム『Paper Tigers』からのナンバーを中心に矢継ぎ早に曲を繰り出していたが、これらの曲でもリスナーがきちんと反応し、歌詞まで口ずさむ光景が見られた。こうした事実は、日本の音楽ファンがシーザーズを“流行歌の歌い手”ではなく、きちんとアーティストとして理解している事実が伺え、すごく喜ばしいものだった。

そして、実際にそれに応えるべく、シーザーズの方も楽曲・演奏でクオリティの高さを証明してくれた。この日はフェスということもありアッパー系のナンバーが多めではあったが、腕っぷしの強いロックンロール・ナンバーには安定感があり、メロウ系のメロディには北欧らしい湿っぽさとなだらかな情緒があり、「さすがメロディ大国スウェーデン!」と思わせた。……と、全体的に充実度の高いライヴを届けてくれた彼らだが、山場はやはり「Jerk It Out」イタリア製のヴィンテージのオルガンから放たれるサイケで歪んだ響き。これを今、新鮮なものとしてもっともクールに聞かせられるのは世界広しと言えども、シーザーズの他にそういるものでもない。事実、この曲での異様な盛り上がりは、今回のサマソニでも屈指と言うべき熱さだった。

取材・文●沢田太陽
Photo●SUMMER SONIC / SUMIE

2005/8/14 SONIC STAGE

Sort it out
May the rain
We got to leave
Only you
Kick you out
Sprint
Spill your guts
Jerk it out
Soulchaser

BARKS夏フェス特集2005
https://www.barks.jp/feature/?id=1000010016
SUMMER SONIC 2005特集
https://www.barks.jp/feature/?id=1000010617
この記事をツイート

この記事の関連情報