<SUMMER SONIC 2005>デス・キャブ・フォー・キューティ、成長感じさせ、将来への期待も

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アメリカの北西部、ワシントン州とオレゴン州は、アメリカの玄人好みのDIY(Do It Yourself)な、手作りアート感覚のインディ・バンドがとにかく強く、近年、徐々に注目を集めつつある。事実、オレゴンのカリスマ、モデスト・マウスは昨年なんと全米200万枚を売り上げる大ブレイクを記録。そして、ワシントン州のカリスマ、デス・キャブ・フォー・キューティは本家の活動の前に、中心人物のベン・ギバードのサイド・ユニット、ポスタル・サーヴィスが、なんと予想外の50万枚を超える大ヒット! これを背景にデス・キャブはメジャーに移籍。“次のカリスマ”の座がほぼ約束された状況での注目の今回の来日。そしてライヴはその期待に十分応えるものであった。

“メランコリックで繊細な歌心は心を打つものの、ライヴだと時折不安定で一本調子になりがち……”。過去、2度ほど彼らのライヴを見た際、僕はこういう印象を抱いていたが、さすがにツアーで鳴らしたのか、今回は随分たくましい成長を感じさせるものであったように思う。

ベンは相変わらず俯きがちに歌いはするものの、演奏自体には安定感が生まれ、開放感も以前にくらべれば随分と出てきたように思う。ベンの持つシンガー・ソングライター性を、バンド・サウンドが上手く支えられるようになって来た。以前からの定番曲を僕はそんな思いで聴いていたが、一番の山場はやはり注目の最新アルバム『Plans』からの充実の新曲2曲。これが以前の彼らから考えるとひと皮もふた皮もむけた趣き。繊細さに力強さとスケール感が伴い、従来のインディ・ロック・ファン以外にもアピールする説得力を彼らはつけてきたのだ。それはまるで、かのR.E.M.が、地方大学のほのぼのしたバンドからアメリカを代表するナンバーワン・バンドへと一気に成長して行った頃のような、そんなオーラさえも感じさせる。近年、イギリス・メディア発のインディ・ロック・バンド隆盛の時代であるが、“アメリカ・インディのカリスマ“としての彼らの今後の発展を大いに期待したくなった。

取材・文●沢田太陽
Photo●SUMMER SONIC / NAOFUMI NEMOTO

DEATH CAB FOR CUTIE
2005/8/14 SONIC STAGE

THE EMPLOYMENT PAGES
THE NEW YEAR
WHY YOU'D WHAT TO LIVE HERE
PRESIDENT OF WHAT?
TITLE AND REGISTRATION.
SOUL MEETS BODY
FOR WHAT REASON
CROOKED TEETH
THE SOUND OF SETTING
TRANSATLANTICISM

BARKS夏フェス特集2005
https://www.barks.jp/feature/?id=1000010016
SUMMER SONIC 2005特集
https://www.barks.jp/feature/?id=1000010617
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