<SUMMER SONIC 2005>インターポール、不思議な一体感

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ルイ・ザ・フォーティーンスのインタビューが押したため、マウンテン・ステージに戻ったときには、すでにインターポールの演奏は始まっていた。単に曲を演奏するだけに止まらず、その唯一無二の世界観も表現しようとしているバンドだけに最初から最後まできちんと見届けたかったんだけれど、残念。

ニューヨークの4人組インターポールは、そのデビュー以来、ジョイ・ディヴィジョンやエコー&ザ・バニーメンの影響を現代に継承していると謳われてきた。以前、ヴォーカル&ギターのポール・バンクスにインタビューしたとき、「そういうバンドは、そんなふうに指摘されるまで聴いたことがなかった」と、彼らからの影響を否定していたものの、確かに深い闇を描きだすその音楽性、そしてメンバー全員が真っ黒いシャツとネクタイでキメたルックスは、どうしても往年のポスト・パンク/ニュー・ウェイヴを思い出させる。

ただ、このインターポールには単なるリバイバリストにはないソングライティングの力がある。今回、歌やメロディーにより重きを置いた新作『アンティックス』の曲を中心に披露したライヴを見て、それを確信。特にキャッチーというわけではないけれど、彼らの歌には一度聴いただけで脳裏にくっきりと印象が残る不思議な魅力がある。それはやはり、ポール・バンクスのひび割れたようなバリトン・ヴォイスによるところも大きいようだ。

インターポールのライヴはベース・ギターを振り下ろすカルロス・Dの大きなアクションや、時折聞かせる4つ打ちのビート以外、観客を煽るような演出は何一つない。しかし、バンドが醸し出す不思議な一体感が観客の心を、静かに鷲掴みにする。ファンの間ではフェス対応のコンパクトなセット(全9曲)では、彼らの世界観を表現することはできないという声もあったようだ。確かに彼らの熱心なファンではない僕もその心地よさにはもうちょっと酔っていたいと感じていた。

取材・文●山口智男
Photo●SUMMER SONIC / YUKI KUROYANAGI

2005/8/13 MOUNTAIN STAGE

1. Next Exit
2. Slow Hands
3. Narc
4. Say Hello To The Angels
5. C'Mere
6. Not Even Jail
7. Evil
8. Obstacle 1
9. P.D.A.

BARKS夏フェス特集2005
https://www.barks.jp/feature/?id=1000010016
SUMMER SONIC 2005特集
https://www.barks.jp/feature/?id=1000010617
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