エルトン・ジョンらの歌が響く映画「エリザベスタウン」公開

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『あの頃ペニー・レインと』のキャメロン・クロウ監督が手掛けた最新作『エリザベスタウン』が、11月12日より全国ロードショー公開となる。キャメロン・クロウといえば、もともとローリング・ストーン誌などに寄稿していたロック・ジャーナリストで、『あの頃ペニー・レインと』は彼の自伝的ストーリーとしても有名。妻はハートのナンシー・ウィルソンだ。今作も彼女が音楽監督を務め、夫唱婦随で(!?)音と映像の絶妙なコラボレーションを披露している。

主人公は、社運を賭けたプロジェクトに失敗して解雇され、同時に恋人にも捨てられて失意のどん底をさまよう若者ドリュー。思い余って自ら命を絶とうと決心したその時、追い討ちをかけるように父の訃報が届く。遺体を引き取りに父の故郷の田舎町を訪れた彼が、そこで出会った人々との触れ合いを通して再生し、絶望から希望へ向かっていくというストーリーだ。主演は『ロード・オブ・ザ・リング』や『トロイ』でお馴染みのオーランド・ブルーム。彼が立ち直るきっかけとなるお茶目なスッチー役に『スパイダーマン』のキルスティン・ダンスト。

都会から田舎へと身を移す主人公の旅のバックには、常に音楽が流れている。中でも印象に残るのは、トム・ペティの“イットゥル・オール・ワーク・アウト”、エルトン・ジョンの“父の銃”、U2の“プライド”など。また、ミシシッピ、メンフィス、ニューオーリンズとアメリカ南部を移動しながら、デルタ・ブルースやジャズ、カントリーなど、由来する音楽が次々に流れる場面は、まるで長編ビデオクリップを観ているようだった。

ちなみに『エリザベスタウン』というのは、主人公が訪れるケンタッキー州の小さな町の名前。クロウ監督は数年前、妻ナンシーとバスに乗ってアメリカ大陸横断の旅に出た際に、自身の父親の故郷でもあるケンタッキーで足を留め、この物語を思いついたそうだ。

原 令美/イーフィールズ


■「エリザベスタウン」予告編
https://www.barks.jp/watch/?id=1000008673

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