スキマスイッチの成長しつつある姿が目の当たりにできたライヴ

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彼らにとって2度目となった全国ツアー<スキマスイッチ TOUR '05 “全国少年”>の最終ステージとなった新宿厚生年金会館公演が、11月15日に行なわれた。1stツアーに比べ規模が大きくなり、各公演のチケットも軒並み即日完売。冬のホールツアーが早くも決定するなど、これからの活動を考えるとファンにとっても期待が高まるステージだ。

それはもちろん2人にとっても同じことで、このステージの1曲目である「ふれて未来を」でライトを客席へ向け、会場のファンの様子を確かめるようにしていたのもそんな気持ちの表れだったのではないかと思う。「フィクション」「君の話」「水色のスカート」など、カラーの異なった3曲をオープニングにまとめ、中盤ではゆったりとした「かけら ほのか」「種を蒔く人」「冬の口笛」「さみしくとも明日を待つ」などを披露。バラードやミドルテンポの楽曲は、ともすればダレた雰囲気になってしまいがちだけれど、大橋のヴォーカルは1曲ごとに優しく激しくコントラストをつけ、それにつれて声の質や温度も変化。常田真太郎の奏でるピアノの音と相俟って聴く者をグイグイと惹きつけていく。特に「奏(かなで)」や「雨待ち風」は圧巻。対照的な2人がもたらす魅力をしみじみと実感することができた。

後半では「飲みにこないか」「キレイだ」などでもうひと盛り上がり。今回のメイン楽曲となった「全力少年」では、大橋はステージいっぱいに動き回り、会場内を湧かせてくれた。再度登場したアンコールでは、常田のピアノと大橋のヴォーカルだけで「ドーシタトースター」をしっとりと、さらに「えんぴつケシゴム」ではファンを交えてのコーラス合唱を盛り込み、全員が一緒に楽しむ一場面も。

今回のツアーは、彼らのさまざまな魅力を楽しむと同時に、スキマスイッチが成長しつつある姿を目の当たりにできる良い機会にもなっていたように感じる。来年2月から始まるホールツアーにも期待が高まるばかりだ。

文●市川美奈香



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