ボブ・ディラン、ドキュメンタリーがBSハイビジョンで!

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ボブ・ディランは、フォーク、ロックの歴史そのものだ。数多くの名曲を発表したのはもちろんだが、メッセージ色の濃い歌詞の内容や発言が社会的にも大きな力を持ち、全世界的に大きなムーブメントを引き起こせるポテンシャルを持つアーティストの一人だからである。その楽曲の数々は、現在でも多くのミュージシャンにもカヴァーされ、何年たっても色あせることなく21世紀の今にも引き継がれている。

そのディランの過去の未発表音源などが続々と発見され、それに従い、作品、そして彼自身が再評価されているのだ。その最たるものがNHKのBSハイビジョンで放送されるドキュメンタリー映画「ノー・ディレクション・ホーム」。これはボブ・ディランの足跡を未発表音源の数々をモチーフに作られたドキュメンタリー。珍しいライヴ映像を織り交ぜながら、ディランの子供時代に遡って原体験となるものを探り、若かりし頃の彼の人間関係までをも探っていく。なによりも貴重なのは、ディランが真摯な態度でインタヴューに応えていること。これまで謎とされてきたことの答えが、彼自身の口から聞けるのだ。

このドキュメンタリーはNHKのBSハイビジョンで11/23(水)19:30~23:00、そして再放送が12/2(金)23:00~再放送される。その後、劇場映画として上映されるという。また、この音源はCD『ノー・ディレクション・ホーム(ザ・ブートレッグ・シリーズ第7集)』として発売もされているので、ディランファンは持っていなければならないアイテムだ。

その他にも、書籍でディランの3アイテムが刊行されている。ディランが自ら筆を執って創り上げたという『ボブ・ディラン自伝』、そしてドキュメンタリー映画の基になっている貴重な写真などを満載した『ボブ・ディラン スクラップブック 1956-1966』、そして『ボブ・ディラン全詩集 1962-2001』だ。ボブ・ディラン研究者にとっても必需品のものばかりだが、一般のファンでも十分に楽しめる内容になっている。

これらに目を通し、追体験してボブ・ディランを知れば知るほど、彼が作り上げ、そして全世界に影響を与えたロックという音楽の持つ、不可思議だが絶対的なパワーを感じることができる。音楽ファンだけでなく、幅広く多くの人に感じてもらいたいものばかりだ。

●ドキュメンタリー『ノー・ディレクション・ホーム』の予告編をどうぞ!
https://www.barks.jp/watch/?id=1000009554

●『ノー・ディレクション・ホーム(ザ・ブートレッグ・シリーズ第7集)』
MHCP-794 \3,780(tax in)
発売中

●『ボブ・ディラン自伝』
著者:ボブ・ディラン
訳者:菅野ヘッケル
税込価格:1,890円
●『ボブ・ディラン スクラップブック 1956-1966』
著者:ロバート・サンテリ
訳者:菅野ヘッケル
税込価格:5,460円
●『ボブ・ディラン全詩集 1962-2001』
著者:ボブ・ディラン
訳者:中川五郎
税込価格:9,240円

●書籍の購入は全国書店または、SBPストア(http://store.sbpnet.jp/)にて。

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Key art photo credit
(C) Barry Feinstein
Photo info:1966 - Aust Ferry - Aust, England
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