――まずは山下さんと大澤さんのお2人は付き合いが長いんですよね。80年代の初めからですか?
山下久美子(以下、山下):デビューの直前くらいかな。事務所が同じでね、最初は新人班ってところにいたんだよね。
大澤誉志幸(以下、大澤):いたね。デビューできるまでの2年くらい、飼い殺しみたいな状態で(笑)。
山下:そうそう、スケジュール真っ白だもん! ま、養成期間中なんだけどね。私も1年くらいあった。そのときに(亀渕)有香さんに歌を習ってたのよ。あと踊りもやれって言われたんだけど、これは嫌だって言って。あ、英語とかピアノも……。全然役に立ってないんだけど(笑)。
――80年代前半?半ばの夏のイベントでは、山下さん、大澤さん、ハウンドドッグ、RCサクセションがよく出演していましたよね。
山下:そうそう。そのころから康平くんとも仲良くなったんですよね。
大澤:俺は大友とはNHK出演のためのオーディションで、デビュー前かな。そのとき知り合って、夏のイベントでも知り合って話すようになったね。
山下:双方でそれぞれ知り合って三角形ができて、って感じですね。
――同窓生、クラスメートって雰囲気ありますね。
山下:うん、幼なじみみたい。康平に言わせると「久美子は同志」らしいですよ。一緒にがんばろうみたいな。そういう思いがずっと途切れずあるんですよね。だから会わない期間が長くても平気で。ま、最近親しき中にも礼儀ありってのを覚えたからかもしれませんね(笑)。そういう思いがあるので25年経って3人一緒にやるって夢を叶えてくれたって感じ。あのころはあちこち旅してたけど楽しくて。毎日浮かれてましたね。
――よく大友さんは「久美子は酒が強いんだよ」って言ってましたよ。
山下:一番強かったころね(笑)。
――久美子さんが一番強いとして、次は大友さん? 大澤さん?
大澤:大友でしょう。僕はあまり飲まない。呑んべえってイメージないよね。できあがりは早いんだけど(笑)。僕と大友ができあがって、久美子がケラケラ笑って囃し立てるっていうかね。そういう図がありましたね。
山下:それで、もう2人とも歌好きでしょう。だから歌っちゃって歌っちゃってしょうがなかったですよ。
大澤:俺がミック・ジャガーのモノマネしてると、大友はオーティス・レディングとかウィルソン・ピケット。で、久美子は美空ひばり(笑)。
山下:しょうがなくやらされてましたね(笑)。毎晩のように一緒にいた気もしないでもないような。