スウェーデンから来た痛快パンクロック・バンド、ミレンコリン来日記念インタビュー

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スウェーデンから来た痛快パンクロック・バンド、ミレンコリン。

3月にリリースされたアルバムは、疾走感あふれ切れ味鋭いパンクサウンドと、
エモーショナルな情感がたっぷり。

そのミレンコリンが9月下旬に来日し、大阪と東京でライヴを行なった。
8年ぶりの日本でのライヴは信じられないほどの大盛り上がり。

そこで来日した彼らに直撃。
アルバムジャケットのトナカイの角の秘密までをも語ってくれた。

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『キングウッド』
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01.フェアウェル・マイ・ヘル
02.バーディー
03.キャッシュ・オア・クラッシュ
04.シャット・ユー・アウト
05.ビフテキ・スーパーノヴァ
06.マイ・ネーム・イズ・ゴールデン
07.レイ
08.ノヴォ
09.シンプル・ツイスト・オブ・ヘイト
10.ステイルメイト
11.ムースマンズ・ジュークボックス
12.ハード・タイムス
13.フォーニー・トニー




メッセージ映像


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■オフィシャルサイト
http://www.jvcmusic.co.jp
/millencolin/

──8年ぶりの来日だけど、日本のファンへメッセージを。

マティアス・ファーム(G 以下、マティアス):やっと戻ってきたよ。みんなが楽しみに待っていてくれたことを願ってるよ。だって、俺たちも日本に戻ってくるのを首を長くして楽しみに待っていたんだからね。今回は君たちをロックするぜ。

──来日公演で一番楽しみにしていたことは?

マティアス:日本のオーディエンスは、世界の中でも特徴のあるファンたちだからね。それも刺激的で、楽しみにしていたことのひとつなんだよ。日本のステージは、本当にナイスな体験ができるし、本当に楽しいんだ。

エリック・オルソン(G 以下、)エリック:大阪のライヴでも、ハッピーなヴァイヴを感じることができたよ。みんなが一斉に“ヘイ!ヘイ!”って掛け声をかけてくれたりした時は鳥肌が立つぐらい興奮しちゃったよ。

──今回の作品が出るまで長い期間があったけど、何か理由があったの?

マティアス:前作がリリースされてから、とにかくずっとツアーをしっぱなしだったんだ。新曲を練ったりする時間もとれなかったっていうのが主な理由さ。ほかにも契約の問題があったりして、結局3年という長い期間になったんだ。次のアルバムは必ず2年以内にはリリースしたいと思っているよ。2年というのは、アルバムの間隔では一番理想的なタイミングかなと思っているんだ。

──このニコラが角をつけたアルバムジャケットのアイデアはどこからきたの?


エリック:アルバムのタイトルを何にしようかとずっと悩んでいたんだ。“キングウッド”というのはニコラが持っているサウンドシステムのニックネームで、そのキングウッドから色んな音楽のアイデアを得たりしていて、自分達の音楽のインスピレーションの源となっていたものだったんだ。だから、アルバムもキングウッドにしたいという考えが芽生えてきたんだ。キングウッドって聞くと森みたいな感じだろ? ニコラに角をつけたというのは、俺らの地元では森の王様はムースという角の生えた大鹿なんだけど、そのイメージにしたんだよ。

──たくさんのパンクチューンが入ってるね。この時代に向けたメッセージがあるの?


マティアス:今までも凝り固まったメッセージというものを発しているつもりはなくて、とにかく音楽を楽しむということが大前提であって、それが一番重要なことだと思っている。ちょっとエゴっぽく聞こえるかもしれないけど、まず自分達が楽しめないと、ほかの人が楽しめないんじゃないかって思っているから、まずは自分達が楽しめるような音楽を作っていくことが最大のメッセージなんじゃないかと思うよ。

──すごくパワフルなサウンドに仕上がっているけど、このサウンドを作り続ける秘訣は何?

マティアス:バンドにとって、どんなサウンドを狙うのかっていうことは、すごく重要なことだね。今回はオーヴァーダブで音をかなり重ねたよ。例えばギターだったら1度に8本のギターが鳴っていることがあるぐらい、厚い音になっている。ドラムも同じように、特別なスピーカーを使って他の部屋で音を鳴らして、それをまた録音してオーヴァーダブしたんだよ。すごく空間の広いところで録っているような音を目指してね。そういう工夫を重ねたりしていたんだ。

エリック:最新のPro-toolsで磨き上げたようなサウンドじゃなくて、もっとリアルなサウンドを目指した。とにかくライヴの臨場感を失わないように。最近のパンクは、とても洗練された音になりつつあるみたいで、パンクの持つ荒削りなところがだんだんと失われつつある感じがしたんだよ。だから、それを取り戻す感覚でやっていったよ。

──プロモーションビデオのアニメーションはとても印象的。そのアイデアはどこからきたの?

エリック:基本的に根底には森っていうのと、キングウッドで何かが起こるっていうアイデアがあったんだ。それで、監督のキャレ・ワンが俺のアートワークも使いたいって言い出だして。とにかく監督と意気投合して、いろんなアイデアが2人から沸いてきたというプロセスだったよ。

マティアス:「シャット・ユー・アウト」の新しいビデオクリップも、基本的にバンドがパフォーマンスしているシーンと同時進行でアニメーションも入ってるんだ。映画の『シン・シティ』をちょっとパクったところとかもあって、おもしろい作品になってるから。

──レアトラック集を作ると聞いてるけど。

エリック:そのレアトラック集のタイトルは今のところは「ミランコリン・コレクション・ヴォリューム2」になるかなと。まー、まだぜんぜん決めてないんだけど。それとは別に、最初の3枚のアルバムを新しくミックスしたものを、再発という形でリリースする予定だよ。そのミキサーは、10年ぐらい前にもともとミックスをやっていた同じエンジニアで、彼が最新のテクノロジーを駆使して、もう一度ミックスするっていうちょっとした面白い企画なんだよ。

マティアス:あとはミレンコリンの本を出したいね。どういう形になるか分からないけどね。あと、ムービーもやりたいよ。

エリック:ああ、ムービーはやりたいね。前作の『Hi-8 アドベンチャー』に続く『DV アドベンチャー』がやりたいよ。次のアルバムの前後に上手くリリースをできればと思っているよ。いろいろとやることがあって忙しいよ。
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