ベイビー・シャンブルズ、オーストリア公演の裏話

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『Daily Mirror』紙によると、週末(1月14日)、ピート・ドハーティが逮捕されたことで、その日ベイビー・シャンブルズのショウを主催していたオーストリアのラジオ局が12万ポンド(約2,400万円)近くの損害を被ったそうだ。

オーストリアのラジオ局FM4は、ドハーティがショウ当日の朝、逮捕されたことを知ったものの、夜までには釈放されるかもしれないという望みを捨てられず、ロンドン郊外の飛行場に小型ジェット機を待機させていた。同紙によると、この費用に2万ポンド(約400万円)かかっているという。結局、ドハーティはその夜、釈放されず、バンドはフロントマン抜きでパフォーマンス。当然のこと、観客は満足しなかったため、ラジオ局はチケットの払い戻しを余儀なくされた。この費用に10万ポンド(約2,000万円)。以上が総計12万ポンドの内訳だ。

関係者は同紙にこう話している。「バンド・メイトのドリューとアダムはピート抜きで、土曜の午後、オーストリアへ向ったんだ。ギグの時間までにはピートが釈放されると思ってたからね。それで、プロモーターは6時にジェットを用意したんだ。そのジェットは結局、もうダメだってわかるまで5時間も待機してたんだよ」

何としてもベイビー・シャンブルズにパフォーマンスして欲しかったラジオ局は、ドハーティがぎりぎりジェット機に飛び乗った場合を考え(オーストリアの)グラーツ空港に通常より遅くまで開いていてくれるよう依頼。また、グラーツ空港に降り立つことが無理だった場合、ウィーン空港へ着陸させ、そこからグラーツまで車を2時間走らせる計画まで立てていたそうだ。

一方、グラーツの会場では4,000人のファンが騒ぎ始めたため、ベイビー・シャンブルズのメンバー2人だけで数曲を演奏したという。

ベイビー・シャンブルズは火曜日(17日)、1月20日からUKでショート・ツアーを行なうことを発表した。バンドは、先週ショウをキャンセルしたストークをはじめ、リバプール、ノッティンガム、ケンブリッジ、コルチェスターの5都市で5夜連続でプレイする予定。

Ako Suzuki, London
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