なんだかヤバイことになっている、竹仲絵里の2ndシングルに注目!

ツイート
eri takenaka
竹仲絵里 PICTURE
竹仲絵里 リード文
 

「サヨナラ サヨナラ/gerbera」 2006年1月25日発売

2nd マキシシングル
「サヨナラ サヨナラ/gerbera」
2006年1月25日発売
COCA-15829 \1,260(tax in)
1. サヨナラ サヨナラ
2. gerbera
3. dislike you ※“gerbera”は2006年新春映画「ギブミーへブン」主題歌 ⇒竹仲絵里 オフィシャルサイト

「私みたいな女のコがステージで歌だけ歌っていたら、なんか、すごくナメられるような気がしてて…」。2005年の2月にリリースされた1stシングル「ありがとう」にともなうインタヴューを行なったとき、竹仲絵里はこう話していた。“シンガー・ソングライター”という自身の立ち位置をハッキリと示すために、詞・曲の中で自我を明確に描くことに加え、弾き語りというスタイルをとり、独り立ちしようとする決意。大きな瞳で相手の目を真っ直ぐに見ながら、自分の想いを一所懸命に伝える。屈託のない笑顔にも、竹仲絵里という女性の芯の強さを感じた。

あれから1年。両A面シングル「サヨナラ サヨナラ/gerbera」がリリースされた。「サヨナラ サヨナラ」は、コブクロの小渕健太郎との共作による楽曲だ。小渕いわく「彼女の声と人間性が持つたくさんの魅力を、余すことなく呼び起こしたい、ということが一番の目標でした」というこの曲は、静かなストリングスを導入したミドル・テンポのロスト・ラヴソング。アルバムのページをゆっくりとめくるように流れる歌詞とメロディに、身をゆだねるように伸びやかな歌声が乗り、ポッカリと空いた心の隙間を埋めるように響いてくる。

一方の「gerbera」は、映画『ギミー・ヘブン』の主題歌として書き下ろされたもの。低音の歌い出しから、ポエトリー・リーディング的に訥々と発せられる歌声は、ある種の狂気すら感じさせる。“共感覚”という特殊な感覚を持つ映画の主人公と自身を重ね合わせ、その想いを象徴する<“ヒトリ”という鳥は 空を飛べないんだって>というフレーズが印象深い。

1年前、「足し算は、芯があったらいくらでもできるけど、引き算して裸になったときにどんな自分が見せられるのか。そうなれば、いろんなことに挑戦できるようになる」と語っていた彼女。「サヨナラ サヨナラ/gerbera」は、シンガー・ソングライターとして成長し、自信をつけたからからこそ生み出すことができた、竹仲絵里の新たな一歩と呼べる作品だ。
(文●望木綾子)

 
    
映画『ギミー・ヘブン』

映画『ギミー・ヘブン』
出演:江口洋介、宮﨑あおい、安藤政信、石田ゆり子、松田龍平
監督:松浦 徹
 2006年1月14日より、渋谷ユーロスペース新館ほか、全国劇場にて順次公開   ⇒『ギミー・ヘブン』 オフィシャルサイト 
言葉を色として感じたり、匂いを物体として感じたり。ひとつの感覚が刺激されることで、そこに別の感覚が伴う現象。他人には決して理解されることのないその“共感覚”という感覚を、共有できる相手の存在を知ってしまったら…。 共感覚者の新介(江口洋介)は、親友や恋人にも理解されない闇を心に抱えながら、とりとめのない日常を送っている。麻里(宮﨑あおい)は、共感覚者であるがゆえに誰とも分かり合えず、孤独の中で生きている。両親と死に別れ、育ての親も不審な死を遂げた。そんな二人が、ある日、それまで埋めることのできなかった心の奥底にあるパズルを持った存在として出会う。 アンダーグラウンドのサイトで“死の商人”と呼ばれる謎の男ピカソ(松田龍平)、次々に起こる不可解な事件、それを追う警視庁の刑事たち。新介と麻里の出会いが、二人の人生を巻き込み悲劇へと向かっていく共感覚デヴァイン・スリラー。

映画『ギミー・ヘブン』 PICTURE
 
 
  
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス