メスト、ジャパン・ツアー東京初日公演ライヴレポート

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昨年10月にリリースしたニュー・アルバム『フォトグラフス』をひっさげ、1月に来日公演を果たしたメスト。1月12日からスタートしたジャパン・ツアーの後には、アメリカ・ツアーも決定するなど、今後の活躍が期待されていた。そんな中、先日、衝撃の活動休止を発表した彼ら。メストとして過去最大規模となる今回のジャパン・ツアーは、全国7ヶ所、計8公演が実施された。1月16日にShibuya O-EASTで行なわれた東京初日公演は、期待以上の盛り上がりを見せた。

オープニング・アクトのSLIME BALLが終了し、会場にはラウドロックやパンク、ハードコアなどを爆音でかけるROCK DJ イベント<激ロック>で活躍しているDJムラオカが、グッド・シャーロットやシンプル・プランなどのパンク・サウンドを響かせる。10代後半~20代くらいのファンたちが、音楽にノリながらメンバーの登場を待っている。活動休止宣言でファンたちにも動揺が見られるかと思ったが、むしろそれならとことんライヴを楽しんでやろうという雰囲気だ。

30分ほどして客電が落ち、颯爽とメンバーたちが登場。会場からは歓声が沸く。「We are MEST!」と叫ぶと、勢いよく1曲目の「オピニオンズ」に突入。待ち望んでいたオーディエンスが、一気にステージ前へ詰め寄せる。2曲目の「イエスタデイ」では、ギターのジェレマイアがリードヴォーカルを取り、リズムよく歌う。フロアでは、男性ファンだけじゃなく、女性ファンも、Tシャツがめくれようがおかまいなしにダイヴし、みんなの頭上を次から次へと転がっていく。最初からメンバーもファンも飛ばしまくりだ。4曲目の「ラスト・キス」では、頭上で手拍子をしながら魅了されるファンたち。曲が終わり、トニー(Vo)が「アリガトー!トーキョー!」と叫ぶと、歓声と拳で応えるオーディエンス。続いて「フォトグラフス」を演奏し、流れるように「ファクト・アップ・キッド」へ。その後も、新旧織り交ぜたナンバーで、ライヴを盛り上げる。今回のジャパン・ツアーは、日本デビューとなったアルバム『ディステイネーション・アンノウン』と、新作『フォトグラフス』からの選曲が多いようだ。


金髪に両腕のタトゥーが印象的なヴォーカルのトニーは、鍛えられた腕と体でイカついイメージを誘う。しかし、ライヴ中はステージ前方ギリギリに起立してギターを弾いたり、おどけたポーズをとってオーディエンスにギターピックを投げたりと、お茶目な一面も。ギターのジェレマイアとベースのマットは、スタイリッシュな出で立ちで正確にリズムを刻む。そしてドラムのニックは、パワフルなドラミングを披露しながらファンを煽り、ライヴを盛り上げる。

ライヴも後半に差し掛かり、「アンティル・アイ・メット・ユー」の速いリズムが刻まれる。ファンの興奮がビシバシ伝わってくるライヴに、トニーも刺激されたのか、曲の中盤くらいで、突然ステージからオーディエンスに向かってダイヴ!大興奮のファンたちにトニーは揉みくちゃにされたが、とても楽しそうだ。興奮冷めやらぬまま「ドローイング・ボード」「カースト」「リヴィング・デッド」と続き、会場は熱気に包まれる。トニーが靴紐を結び直すと、「テイク・ミー・アウェイ」へ。爽快なサウンドがカラダを駆け巡ったところで、本編が終了した。

アンコールでは、彼らが最もリスペクトしているグリーン・デイの「バスケット・ケース」のカヴァーを披露。会場はさらにヒートアップし、オーディエンスからは疲れを知らないかのように次々とダイヴが起こる。最後はメストの代表曲とも言える名曲「キャデラック」で締めくくった。ファンの熱いパンク魂を感じることができるメストのライヴ。いつかまた、彼らの最高なライヴを見られる日が来ることを信じたい。

ワーナーミュージック・ジャパン公式サイトでは、メストの全曲試聴ができるのでチェックしよう!さらにBARKSでは、近日中にメストのインタヴュー映像とライヴ映像を公開するので、こちらもお楽しみに!

Photo/YUKI KUROYANAGI

<MEST JAPAN TOUR 2006 1/16 Shibuya O-EAST>
01.OPINIONS
02.YESTERDAY
03.ROOFTOPS
04.LAST KISS
05.PHOTOGRAPHS
06.FUCT UP KID
07.NIGHT ALONE
08.UNTIL I MET YOU
09.DRAWING BOARD
10.CURSED
11.LIVING DEAD
12.TAKE ME AWAY
<Encore>
13.BASKET CASE
14.JADED
15.KISS ME KILL ME
16.CADILLAC

ワーナーミュージック・ジャパン メスト公式サイト
http://www.wmg.jp/artist/mest/index.html
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