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▲ニューアルバム
『愛・自分博』
一見エゴイスティックに自分自身を打ちだしているかのようだが、
そんな自分を通して、聴き手の感情の中に訴えかけていく。
ヒップホップ・アーティストとは思えないそんなメンタリティが
クレバの中にあるからこそ、こんなメロウなアルバムができたのではないか。

ソロとしては2作目となるニュー・アルバム『愛・自分博』を聴いて、
なんとなくそんなふうに思う人も少なくないだろう。
「イッサイガッサイ」「スタート」「国民的行事」といったシングル・チューンも
含まれているが、ここにあるのは彼の中の持ち駒の一つ=
歌謡性に裏打ちされたメロディアスなフロウと、
広く長く聴かれるようにと丁寧に練り込まれた人懐こいリフだ。

ジャケットの裏に描かれたマップはクレバの地元、江戸川区にある葛西臨海公園の園内地図を模したもの。
そうやって自身のルーツに忠実になりながらも、そこから次なる世界へと踏みだそうとするクレバは、
我々が想像する以上に器の大きい、アーティストと言えるだろう。
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「国民的行事」ビデオクリップへ

▲「国民的行事」


「It's for you」ビデオクリップへ

▲「It's for you」


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▲「イッサイガッサイ」


「スタート」ビデオクリップへ

▲「スタート」

――前作よりグッとメロウな仕上がりになっていますが、これはどういうきっかけで?

KREVA:去年の1月に「スタート」と「It's for you」を録って、次はこの方向で行こうってことにしたんです。で、全体的に似ているトラックを集めて曲を作るようにして。

――確かにヴァラエティ豊かな作品っていうのとは対照的です。こういう似たタイプの曲を集めた作品を作るのにはリスクもあったとは思いますが…。


KREVA:そうですね。でも、こういう一つのムードのアルバムって(世の中的に)そうそうないから自分でも欲しいなって思ったんですよ。
 あと、(昨年)1月に青森にライヴで行った時に、従姉妹が来ていたんですよ、オーストラリアから。その従姉妹が“ウチの子供たちが『新人クレバ』の中の歌詞の一部“なめさせたい”を真似するのよ~!」って言うから、じゃあ、今回はそういうのはナシにしようかと。

――「island life」のような曲、あの曲は沖縄・宮古島の旋律を取り入れたユニークな曲ですが、その曲でさえメロウな印象を残しますね。

KREVA:あれは宮古島の三味をサンプリングしてバラしてMPCで弾いたって感じですね。「国民的行事」が飛び込みで入ってきたから、それと同じくらいパンチのある曲ということで「H.A.P.P.Y」を作って…みたいにしたんですけど、それでも全体的にはやっぱりまとまった一つのトーンを感じさせる内容にしたかったんですよね。
 前の『新人クレバ』って、ある人に“トライバルなアルバムですね”って言われていて、俺としてはとても嬉しかったんですけど…。

――それは、アッパーでプリミティヴな内容ってことですね。

KREVA:そうそう。村に客が来て祝宴するような感じ(笑)。盆踊りみたいな感じ。で、俺はああいうアルバムはいつでも作れるって言うとちょっと傲慢に聞こえるかもしれないですけど、同じような作品をまた続けて作りたくなかったんですよね。一度といたドラクエをもう一回解くのって面白くないじゃないですか(笑)。そういう意味では今回はプチ・コンセプト・アルバムって感じですね。
 ただ、俺自身はそんなに苦じゃなくて。自分の中の引き出しの中にあった一部分だけを取りだして作ったから、むしろ自然なんですよね。
特に「My Life」とか「いいと思う」あたりは4曲作れば1曲できる感じの曲で、ザルにかけてろ過したらこれがあったって感じ。それを特化したアルバムが今回の『愛・自分博』なんですよね。
 こういうアルバムが作れて、なおかつラップできるのって自分しかいないかなっていうのもあったし。

――あ、使命感みたいなものもあると?

KREVA:使命感っていうか、基本的に俺は真面目なタイプだと思うから、俺しかいないって思ったら本当に実行してしまうんですよね。

――しかも、相変わらずリフやメロディがフックの効いたものばかりで覚えやすい。メロウな作風になっても、トータルのバランスは決して崩れてないんですよね。

KREVA:そこに関してはやっぱりもともと80年の歌謡曲育ちっていうのが大きいんですよね。俺、ふっと気がつくとウィンクの曲を鼻歌で歌ってたりするんです(笑)。だから俺、自分の作品を“ポップですね”って言われるのは嬉しいですよ。
 だって、俺として“ヒップホップのアルバムを作ろう”って意識は、特にないですからね。結果としてそうなってますけど。
 例えば、歌詞を書く時なんかは、今回だったら“10年後の40歳くらいで、今よりもっとデカいステージに立ってラップしている俺”みたいな図を想像してみたんですね。
 例えば20代の頃は女の子にモテたいって気持ちがあっただろうけど、40になった時はさすがにそういう気持ちでステージには立ってないだろうなっていうのもあって。みんな座って聴いているようなホールでユルくノッてくれるかも、みたいな。そうすると、おのずと“bi××t”とか“f××k”みたいな言葉が出てこない歌詞になるんですよ。