名プロデューサー、J・ディラ(ジェイ・ディー)が死去

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ヒップホップ・プロデューサーのジェイ・ディーことJ・ディラが2月10日に亡くなったと、AllHipHop.comなどが報じている。

J・ディラの死亡理由は現在のところ明らかになっていないが、彼は以前より栄養失調が原因で腎臓を患っており、病院への入退院を繰り返していた。現在の所属レーベルであるストーンズ・スロウから死去の3日前となる2月7日にリリースしたアルバム『Donuts』も、病院とスタジオを往復して制作されたものであったという。また、J・ディラは昨年11月末にヨーロッパ・ツアーを行なった際に、車椅子に座った状態でライヴを披露していたことも伝えられている。

デトロイト出身のJ・ディラはヒップホップ・グループ、スラム・ヴィレッジのメンバーとしてデビューし、その後、Q・ティップらと共にプロデュース・チーム、ウマーの一員としてトライブ・コールド・クエストなどの作品を手掛けた注目を浴びた。さらにソウルクエリアンズとしてもコモンのアルバムに関わったほか、彼自身の名義でも数々のプロデュースやリミックスを手掛け、多数のヒップホップ・クラシックを残している。

ソロではジェイ・ディー名義で'01年にBBEよりアルバム『Welcome 2 Detroit』をリリースし、'03年にはマッドリブとのユニット、ジェイリブ名義でアルバム『Champion Sound』をストーンズ・スロウよりリリース。現在は活動の拠点をデトロイトからロサンゼルスに移していたJ・ディラだが、今月7日にリリースされたアルバム『Donuts』が結果的に彼の遺作となった。

K.Omae, LA
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