三浦大知、読者レポート その2

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会場に入場して驚いたのは、前に詰めて“少しでも近くに”といった感じで待つ方、あえて後ろに立ってステージ全体が良く見える場所を探す方と2通りの方がいて、大知君のライヴは過去にそんなに回数があったわけではないのに、それぞれの楽しみ方がもう確立されていることでした。

大知君のダンスをよく見たかったので私も少し後ろに下がって待機したのですが、開演時間が少し過ぎた辺りで会場の照明が落とされ、歓声とともにアルバムのオープニング・ナンバーである「I'm Back」が会場に響きました。

ステージにまだ姿のない大知君のフェイクが聞こえてきたところで、照明効果によりシルエットしか見えない大知君とダンサーさんが姿を見せ、会場からは再度歓声が。

特に歌詞があったわけでもなく、ただフェイクだけなのにその声の透明感と力強さが体の芯まで届き、一気に全身に鳥肌が立ちました。

下を向いていた大知君がゆっくりと顔を上げたときに、体を走った電流のような感じは、かつて感じたことのない感覚でした。いつもの癒しっぽい柔らかい雰囲気はどこにもなくて、気合とやる気に満ちた男の顔になっていて、かっこいいなぁって見惚れてしまうほど。

スモークが少し濃かったせいか歌い始めて暫くしたころから声が出しにくそうでしたが、CDなどの商品になっているモノと比べても遜色ないほどの安定した“聴かせる”歌声に会場にいた全員が言葉を失っているように見えました。

さらに、プロのダンサーと一緒に踊っていても負けていない完成度の高いダンスに魅せられて、ため息まで出そうな感じでした。

最初はただただパワーに圧倒されていたのですが、大知君とダンサーさんが会場全体を巻き込んで盛り上げていたので全身でリズムを取りながら聴く人や、一緒に踊る人、手拍子をし始める人などが現れ、会場のボルテージも一気に上昇! この後の曲順などは興奮のあまり頭から飛んでしまったのですが、すべてにおけるクオリティの高さにただただ感動させられました。

テンションが最高潮のライヴ中盤に、リハーサルの半分以上の時間を費やしたというダンスコーナーが入れられており、前回同様楽しませてくれるのかとワクワクしていたのですが、出だしはパワフル且つ繊細なダンスを魅せてくれ、感動している時に突然「パラシューター」が! Folder時代の貴重な歌声に合わせて5人がとても無邪気な感じで楽しそうに踊っていてコチラまで楽しくなってきたころに、何だか方向が期待通りにずれてきて、ダンサーさんの一人が仲間はずれに……(笑)。最終的にはDJさんが踊り始め、最後の決めポーズもDJさんがスポットライトを浴び、会場からはどっと笑いが起きていました(笑)。大知君曰く、今回の主役はDJさんだそうです(笑)。

その後も続いたダンスですが、ダンス・ナンバーがベートーヴェンの「運命」をダンサンブルにアレンジしたもので、大知君扮する指揮者の指揮にあわせてダンサーさんが踊る設定は少し笑いを誘う感じなのですが、ダンサーさんたちのダンスのすごさに笑いもどっかに行ってしまったのを覚えています。

ダンスの後は大知君自身が作詞した「17 Ways」をしっとりと聴かせてくれたのですが、感動のあまり目頭が熱くなりました。

持ち歌の合間に、以前大知君も雑誌でコラボしたオマリオンの「O」を中盤で歌ってくれたのですが、洋楽を歌う時の声は持ち歌を歌っている時とは声が少し違っている気がしました。普段からとても甘い声にさらに甘さが加わり、切ない感じ…?になるんです。

本当に大知君が本物の中の本物だなぁと痛感した瞬間が、このオマリオンの曲を聴いたときだったかもしれません。

音ハメ、歌詞ハメ等のオリジナリティ溢れるダンスをはじめとするさまざまなダンスが5人によって組み立てられ、完成していく。その過程の中にどれほどの苦労があったのか計り知れないほどの最高のライヴに出会えて本当に良かったと心から感じました。

大知君のライヴに参加して心の底から良かったと感じただけでなく、自分の中に得たものは感動や笑いだけではとどまらず、その数は数え切れません。CDだけでは伝えきれない彼の魅力はライヴに行かなければ味わえないと思います。

これからも向上を続けていくであろう大知君に注目せずにいられません!

読者レポーター●すうさん(大阪公演)

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