爆音必聴! 1stフル・アルバム完成記念特集:鍛冶毅インタヴュー

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モンスター級の途轍もないエンジンを内蔵し、恐るべきパワーで爆走するロックバンドが、いよいよ本格的にオーヴァーグラウンドに浮上する時が来た。いずれ劣らぬ激しいロック美意識の持ち主である鍛冶毅(Vo & G)、滝沢誠(B)、境敦哉(Dr)の3人からなるTHE RODEO CARBURETTORは、2004年11月リリースの『月光ダンス』から、『Pissed off』、『God of Hell』と、わずか1年の間に3枚のミニ・アルバムをリリース。その間に、昨年10月にはイギリスのロンドンとマンチェスターでライヴを行ない、今年に入ってからもアメリカに渡って世界三大音楽祭のひとつ、<SXSW>に出演後、全9ヵ所を廻るアメリカ・ツアーを敢行するなど、そのスピードは止まることを知らずに加速する一方だ。
ヴォーカル&ギターの鍛冶毅は言う。

 

「アメリカは、イギリスとは違う感じでしたね。なんか、覚えたての英語を並べれば、ガーンと反応が返ってくるというか。エンターテインメント性が強いというか。でもそこは媚びずに、演奏だけやってきました。ノーMCで。そうじゃないと、日本でやってきたことが嘘になっちゃう感じがしたんで。音だけで勝負してきました。だから、たぶん、ほかのバンドに比べたら全然盛り上がらなかったですよ、俺らは(笑)。でも、そういうので盛り上がっても意味がないし、俺らのためにもならないと思ったから。手ごたえは、十分感じました」

 
  

彼らの、ライヴにおける徹底したノー・ギミック、ノー・エンターテインメントっぷりには定評がある。それも、一切の虚飾を省いて音だけを感じてほしいという極めてストイックな姿勢のなせる技なのだが、ここ半年ほどで、その意識にも変化が出てきたという。

 

「イギリスで初めてライヴをした感じがあったというか、こっちが表現したことに対して、オーディエンスからも表現が返ってくるというのが、今まで日本でやってて無かったんですよね。“これがライヴっていうんだ”って、初めて思った。意外に楽しいじゃねぇかよ、みたいな(笑)。そこで初めて、ライヴを知ったって感じですね。そこから、徐々に3人の意識が変わってきて、よりわかりやすくというか、ただの爆音じゃなくて“超・爆音”と言ってあげたいというか、わかりやすいアプローチで。意識が変わってきましたね」

 
  

その、変わりつつある意識の過渡期を、そのまますべてさらけ出したのが初のフル・アルバム『Black Luster Songs』だ。甘さや情緒ゼロの、ストイックをきわめた攻撃的な踊れるロック・ナンバーがぎっしり詰まったこの作品の中にも、たとえば1曲目「Outblaze」、2曲目「God of Hell」、そしてラスト曲「meaningful」のような、キャッチーでポップと言っても過言ではないようなメロディを持つ親しみやすいナンバーが隠れていて、彼らを単なるカルト・ヒーローで終わらせない、無限の可能性を感じ取ることができる。

 

「メロディは、あんまり行き過ぎない感じっていうのは考えてますね。聴きやすいJロック、Jポップ寄りというか、そういうところへは行かないように、ギリギリのところで。行き過ぎちゃうと、バンドが本来持ってるダイナミクスとか、爆発とかが、絶対失われるんで。その、ギリギリのところですね。いつも考えてるのは。たぶん、バランスだと思うんですね。ポップにも、ロックって感じるじゃないですか? 今回は、そういうのが表現できたのかなって思ってますね」

 
  

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