“歌う”マイク・パットンが、帰ってきた!!

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90年代の米オルタナティヴ・シーンにおいて、一際異彩を放っていたフェイス・ノー・モア(以下、FNM)。同バンドのカリスマ的フロントマンであるマイク・パットンといえば、ステージ上での数々の奇行、来日時の前衛的なエピソードから、音楽好きの間では、かなりの奇人として通っている。しかし、彼の音楽的センスの素晴らしさに疑いの余地はない(“伝説”のせいで、見逃されがちではあるが……)。FNMでは名作『エンジェル・ダスト』ほか4枚のアルバムをリリースし、FNM解散後は現代音楽家ジョン・ゾーンのレーベルに移籍しファントマスを始動。さらに彼が高校時代に結成したミスター・バングルへの評価も、未だ揺るぐことはない。

そんな彼が、新たなプロジェクトを始動させた。その名もピーピング・トム。マイク・パットン自身が“ポップ”を意識して始めたというこのプロジェクトのデビュー・アルバム『ピーピング・トム』が、5月31日にリリースされる。マイクは、このアルバムでマッシヴ・アタックやべべウ・ジウベウトをはじめとする錚々たるメンツと共演している。なかでもグラミー賞受賞シンガーであるノラ・ジョーンズとの「サッカー」は、マイク自身もお気に入りの作品なんだとか。こういった有名どころ以外にも、同じく変態でならすラッパー クール・キース、アンチコンのドーズ・ワン、カナダを代表する奇天烈ターンテーブリスト キッド・コアラなどなどアングラ大王の面目躍如な面々がしっかり参加しているあたりに、マイク・パットンの才能の幅広さを垣間見ることができる。

ちなみに、今回のジャケットは、その仕様があまりにも特殊すぎて、全世界でたった1社しかそのジャケットを制作できなかったらしい。今回発売される日本盤もUS盤に帯と解説を付けた仕様になるとのこと。細部まで手を抜かない男マイク・パットン、さすがの一言である。BARKSでは、そんなアルバムの2曲目に収録された「モジョ」の試聴を公開! マイク・パットン、歌ってます!!

『ピーピング・トム』
Daymare recordings
DYMC-001
\ 2,415(税込)
2006年 5月31日発売

1 ファイヴ・セカンズ feat.オッド・ノスダム
2 モジョ feat.Rahzel and Dan the Automator Listen!!
3 ドント・イーブン・トリップ feat.アモン・トビン
4 ゲッタ・ウェイ feat. クール・キース
5 ユア・ネイバーフッド・スペースマン feat. ジェル&オッド・ノスダム
6 キル・ザ・DJ feat. マッシヴ・アタック
7 カイピリーニャ feat. べべウ・ジウベウト
8 セレブリティ・デス・マッチ feat.キッド・コアラ
9 ハウ・U・フィーリン? feat.ドーズ・ワン
10 サッカー feat.ノラ・ジョーンズ
11 ウィ・アー・ノット・アローン-リミックス feat.ダブ・トリオ
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