ソウルフルな新鋭R&Bシンガー松田亮治、2ndシングル「とおり雨」INTERVIEW編

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――「とおり雨」を書いたのは、いつ頃なんですか?

松田:2年くらい前ですね。歌詞とメロディがいっぺんに、さらさらっと出てきた感じで……僕は今、横須賀に住んでるんですけど、地元でふらふらしてたら、ちょくちょく友達に会ったりするんですよ。でも、2年くらい前は都内にいることが多くて、“友達とばったり”ってことが全然なかったんです。でも、渋谷を歩いてるときに、久しぶりに地元の女の子に会って。しかもね、その女の子と3~4回続けて会っちゃったんですよ、たまたま。

――すごい偶然ですねぇ。

松田:ですよね。で、こういう状況になったら“これって、運命かも”って思う人もいるだろうなって。そういうところから生まれてきたんですよね、「とおり雨」は。

――デビュー曲の「くつずれ」もそうですけど、まず、タイトルが印象的ですよね。いろんな想像を巡らせてしまう、というか。

松田:デビュー曲のときは“これからスタートっていう曲が「くつずれ」で大丈夫?”なんて言われましたけど(笑)、僕の中では普通に決めたつもりなんですよね。「くつずれ」は最初から、その言葉(くつずれ)をテーマにして作った曲だし、今回のシングルに関しても、歌の中でこれだけたくさん“とおり雨”って言ってるんだから、これしかないだろうって。

――日本語の響きを活かす、っていうことを考えているのですか?

松田:日本語を大事にしたい、っていう気持ちはありますけどね。英語の方がリズムに乗せやすいし、かっこよく作れるのかもしれないけど、しっかりと言葉を伝えるためにはやっぱり日本語なので。

――でも、ルーツとなってる音楽は洋楽なんですよね?

松田:うーん……。好きなのはいわゆるR&Bとかですけど、ルーツかどうかはわからないですね。自分の中に染み込んでるのは、違う音楽かもしれないので。実際、日本語の曲も普通に聴きますからね。僕、最初に覚えた曲がアレなんですよ。“丘のホテルの 赤い日も…”(と口ずさむ)。美空ひばりさんの……。

――「悲しき口笛」。

松田:そうそう。親父が好きで、風呂のなかでずっと歌わされてました(笑)。

――松田さんの作るキャッチーなメロディには歌謡曲からの影響もあるのかも。

松田:キャッチーって言われるのは、うれしいですね。ただ、作るときに“これは覚えやすいだろうな”ってことは考えてなくて。あくまでも自分から自然に出てきたメロディに任せてるんですよね。

――2曲目の「Your Everything」の作曲は村山晋一郎さんが手がけてますね。ソウルミュージックの要素がポップに表現されたメロディが気持ちいいです。

松田:これ、めちゃくちゃカッコいいですよね。以前からあった曲で、“いつか、絶対カタチにしたいな”って思ってたから、うれしいです。歌詞に関しては、曲がカッコいいから、あえてアンバランスにしたいなって思って、かわいらしい感じにしてみました(笑)。ほら、恋愛が始まったばかりの青い感じってあるじゃないですか。

――思春期特有の?

松田:いや、思春期に限らず。10代と30代の恋愛って、もちろん違うところもあるだろうけど、共通してる部分も多いと思うんですよ。初めてのことを二人で体験していく、っていうことについては。そういう、“まだ育ちきれていない恋愛の歌”を書けたらいいなって。



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