大きく飛躍したAS I LAY DYING、来日インタヴュー到着!

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今やアメリカでは飛ぶ鳥を落とす勢いのメタルコア・バンドAS I LAY DYINGが、約1年半ぶりとなる待望の再来日ツアーを5月に行なった。そこで見せてくれた彼らのライヴは、よりアグレッシヴに、よりメロディアスに一段と成長しており、本国での成功も伊達じゃないと思わず納得。ツアー最終日の東京公演当日、会場に到着したばかりの彼らをつかまえ、リーダーであるヴォーカリストのティム・ランベシスとギタリストのニック・ヒッパに話を訊いた。

――'05年2月の初来日ツアーはシャドウズ・フォール、エヴリタイム・アイ・ダイと一緒で、今回のツアーはストーリー・オブ・ザ・イヤーと一緒でした。前回と今回とでは会場に集まったファン層が違ったと思うのですが、反応はどうでしたか?

ティム・ランベシス(Vo、以下ティム):そう、確かに前回とはタイプの違う人たちが来るんじゃないかと思って、ちょっとだけ緊張してたよ。けど、日本に来る直前の<TASTE OF CHAOS>のツアーでストーリー・オブ・ザ・イヤーとは一緒だったし、その時みたいな感じで盛り上がれたら日本もいい感じかな、って思っていたんだ。そしたらすごく反応が良くって安心したよ。僕らは結構ヘヴィな音のバンドだけどギターのメロディは豊かなバンドだから、色んな人たちに受け入れられるんだと思う。

ニック・ヒッパ(G、以下ニック):前回と比べると今回は女の子が圧倒的に多かったね。シャドウズ・フォールの時に集まったのは野郎ばっかりだったんだけど(笑)、名古屋のショウじゃ前列が全員女の子だったんだぜ。こんなの久しぶりだと思ったよ~。

ティム:フフフ、多分みんなニック目当てだったんだよ。

ニック:その通り(笑)。

――来日は約1年半ぶりですが、その間に本国アメリカでは<SOUNDS OF THE UNDERGROUND>ツアーのヘッドライナーをまかされる程の、大きな成功を収めましたよね。それによってバンドを取り巻く状況も変わったと思いますが、実際はどうでしょう?

ティム:そうだね、最近は僕らが会場に着くとみんなが喜んで出迎えてくれるよ。機材の出し入れを自分たちでしなくて済むようになった(笑)。それはそれとして、僕らの周りにいる人たちって現実的な人が多いから、自分たちもそんなに浮き足立ったりはしていないね。

ニック:僕らは結構長いことかかって、ようやくここまで来たんだ。今の状況が当たり前だなんて自惚れることは絶対にないし、実際にここまで来られるなんて自分たちでも思ってなかった。もちろん、こうなったことはうれしいけど、苦労してきただけに、今の状況に対して感謝できる気持ちを自分たちが持ってることがうれしいね。

――日本ツアー終了後に控える<SOUNDS OF THE UNDERGROUND>ツアーに対する抱負はありますか?

ティム:ヘッドライナーを任されたことについては本当に光栄だと感じてるよ。僕らよりはるかに長くやってる、それこそ僕らが楽器を弾くことを覚える以前から活動しているカンニバル・コープスみたいなバンドよりも僕らが後に出るなんて申し訳ないくらいさ。でも、どっちが上とか下とかいうよりも、フェスティバルっていうのは仲間意識みたいなものが強いから、そんなに遠慮することもないのかなって思うようにしてる。

ニック:それと今回の出演バンドには友だちのバンドが多いんだ。お互いにリスペクトしてる連中ばかりだから、ギクシャクすることなく楽しくできるんじゃないかな。イン・フレイムスやブラック・ダリア・マーダーとは今までにも一緒にやってきてるし、トリヴィアムともOZZFESTで一緒だったしね。

――あなた方は最近、初期音源の編集盤『A LONG MARCH:THE FIRST RECORDINGS』をリリースしたばかりですが、ここに収録されている初期の楽曲の中には、現在でも頻繁にライヴで演奏しているものがありますよね。

ニック:僕がバンドに入って初めて「Illusions」を聴いた時は、“うわ~っ、めっちゃシンプルな曲だなぁ~、こんなんでいいの?”って思ったんだよ(笑)。でも途中で出てくるヘヴィなドライビング・パートなんかは自分のノリに合ってたんで、今は楽しくプレイしてるよ。あと「Forever」はライヴじゃほぼ毎回やってるけど、この曲を演奏しだしたらみんなが歓声をあげてくれるってだけでこっちも楽しくなる。それだけでも演奏する価値は十分にあると思うよ。

――「Forever」はあなたたちの最初のビデオ・クリップになった楽曲でもありますよね。それ以来、たくさんのビデオ・クリップを撮影してきましたね。

ティム:ビデオっていうのは、音楽とはまた異なったアートフォームなわけだけど、ヴィジュアル的観点から僕ら自身の作品を解釈できるっていうのはすごく面白いよね。それにバンドの外部の人間である撮影監督が、僕たちの曲を聴いて得た彼自身なりのヴィジョンをもってきてくれて、しかもそれを情熱的に語ってくれたりするなんて、なかなか得難い体験だと思うよ。

――一番仕上がりに満足しているのはどのビデオですか?

ティム:僕が一番気に入ってるのは「Confined」だね。あの映像のエネルギッシュな感じが気に入ってるんだ。僕らってライヴの時に誰も予想しないようなアクションをとることがあるんだけど、あのビデオはそういう混沌とした空気を上手く伝えてると思うんだ。

――あのビデオの中で登場人物の1人がグラウンドにチョークで何かを書いていますよね。何を書いているのでしょうか?

ニック:何だろう。僕らも知らないや(笑)。きっと意味の無い言葉さ。

――最後に、今後のバンドの目標や展望を一言ずつお願いします。

ティム:一番充実させていきたいのは曲作りだよね。ニックとフィル(・スグロッソ/G)の弾くギターをもっと積極的に活用していって、楽曲の幅を広げていきたいと思ってる。

ニック:メンバーがお互いに甘えたり自己満足に陥ったりせずに、色々なことに積極的にトライしていきたいね。自分たちが誇りに思えるアルバムを作り続けていけたらいいなぁって思ってるよ。

取材・文●KIYOYUKI WATANABE
写真●KANAKO MORITA

●MUSIC VIDEO
「Confined」PVフル視聴
https://www.barks.jp/watch/?id=1000014104
「94 Hours」PVフル視聴
https://www.barks.jp/watch/?id=1000014105
「The Darkest Nights」PVフル視聴
https://www.barks.jp/watch/?id=1000014103
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