SikThのリーダー、ダンが語るカオス・ラウド・ミュージック

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英国から来た超ド級変態テクニック集団、メタル界のミュータント的な存在であるSikTh(シクス)。唯一無二の個性と演奏テク、そしてコンセプトをもった彼らが6/6にリリースした2ndアルバム『デス・オブ・ア・デッド・デイ』は、ヘヴィでラウド、テクニカルであり混沌の詰まった演奏、そして狂気溢れる会心の出来となっている。そのSikThのリーダーであるギターのダン・ウェラーをキャッチ。インタビューを敢行した。彼らの音楽はどういう意思の元にどう作られているのか。その端緒を垣間見らる話に注目してほしい。

──2ndアルバムにして物凄く完成度の高いアルバム『デス・オブ・ア・デッド・デイ』ができたね。このタイトルの意味は?

ダン・ウェラー(以下、ダン):ありがとう。本物のメタル好きな人たち、素晴らしいメタルを心から愛するファンのみんなに活気を与えるような何かを作りたいと思ってた。何か本当に大きなものの始まりにしたいと思ってたから、音楽のことよりも髪型を気にするバンドがたくさんいる世界で、新しいものの誕生を意味するタイトルにしたんだ。

──曲構成がますます複雑緻密になってる。曲作りはどうやってるの?

ダン:アルバムの曲を書いてたときは、曲の構成が1枚目のアルバムよりずっとシンプルになったとみんな感じていたんだけど、実際作り終わったものを聴いてみたら、もっと複雑になっているね。新しいアルバムの曲は、もっとダイレクトに聴きやすくなるように、前作『ザ・トゥリーズ・アー・デッド&ドライド・アウト、ウェイト・フォー・サムシング・ワイルド』より素直に表現できることが大切だった。今作に収録されている曲の多くはパソコンで作った。簡単なドラムビートをプログラミングしながら、ProToolsでリフや曲のパートを記録していったんだ。そうすることで、曲作りを簡単にできるようになった。みんながリハーサルルームに集まったのはその後だった。

──レコーディングにもかなり時間がかかったと思うけど、レコーディングはどんなプロセスで進めていったの?

ダン:まずはアルバムの録音をフロリダで6週間かけてやったんだけど、それよりもミックスに一番時間がかかったよ。何ヶ月もね! アメリカでレコーディングをしたのが、ほぼ1年前で、その後イギリスに戻って、ギターのオーヴァーダブやソロ録りをやった。イギリスでアルバムのミックスをしようとしたけど、俺たちが選んだミックスのエンジニアとどうも相性が合わなかったんだ。何ヶ月もかけたあげく、結局アメリカでミックス作業をしたよ。作られた全てのミックスをインターネットを使って確認して、OKを出しながらね。

──今回のアルバムで最も強調したかったことは? もしくはそれを如実に現している曲は?

ダン:俺たちの一番強い要素をまとまりよく洗練された形で組み合わせること。このアルバムで“ロック”したかったし、前作よりも“あそび”を減らしたかった。「ブランド・ストリート・ブルーム」と「ウェイ・ビヨンド・ザ・フォンド・オールド・リヴァー」が全体的な理想像を一番よく表現していると思うよ。

──最も影響されたミュージシャンと、どういう面で影響されたかを教えて。

ダン:ジェームス・ヘットフィールドとダイムバッグ・ダレルに最も影響を受けている。彼らは様々なスタイルを集めて、それを完璧に組み合わせることが本当にうまい。これからもずっと俺の最も大きなインスピレーションだ。彼らは絶対に妥協しない。それは俺のモットーで、俺は頑固なソングライターだと思うよ。

──あなたから見てメンバーそれぞれはどういうパーソナリティを持ってますか?

ダン:うーん、俺たちはみんな意欲があって、とっても頑固。でも、日ごとにお互いをますます尊敬するようになってる。私生活はかなり大きく異なっているんだけど、そういう意味では俺たちはみんな似てるな。

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