1年という時を経て完成した渾身作『art in the EartH』を、メンバー全員で語り尽くす!

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――今回のアルバムには何かテーマがあるんですか?


岩﨑慧(Vo&G/以下、岩﨑):パキッと抜けた作品を作りたい、いいアルバムにしたいという思い。それがすべてですかね。

 

――先行シングルのタイトルが「in the ART」、そしてアルバムタイトルが『art in the EartH』。「アート」って言葉がひとつのキーワードとなっている気がしたんですけど。


岩﨑:僕らはアートってものを大きくとらえていないというか。例えば、好きな人のために料理を作るということも、ひとつのアートだと思ってる。日常に生きる人間すべてが持つ心じゃないかって。そう思えるようになったのは、ツアーの移動中にメンバーと「EARTH」の話をしたのがきっかけなんですけど。

 

吉澤響(Dr/以下、吉澤):本を読んだか何かで知ったんですけど、「LIFE」って言葉のなかには「IF」が隠れている。つまり人生は「もしも」で成立しているんだって。また「EARTH」に関しても同様で、なかに「ART」が隠れている。さらに「E」はエデン、「H」はヒューマンを表現して完成した言葉だということを知って。つまり天国(エデン)と人間(ヒューマン)をつなぐ架橋が「アート」であり、「アート」で地球は成立しているんだって。そんな話をしたんですよ。

 

――なるほど。では、前作とここは変わったという部分はありますか?


中内正之(G/以下、中内):今回はセルフ・プロデュースなんですよ。エンジニアには内田直之さん(DRY&HEAVY)にお願いしたんですけど。例えば1曲目の「ドール」は、雰囲気重視でレコーディングしたりとか、初めての試みをした曲が多い。しかも、そんな試みがいい感じでアルバムに作用してる気がする。僕らのなかでは前作とは全く肌触りの異なる一枚ですね。

 

岩﨑:自然なカタチに戻ってレコーディングできたというか。元々インディーズのときはセルフだったしね。それに、内田さんがいろいろと音に工夫をしてくれて、その結果、ドラムとヴォーカルの距離感や、全体のサウンドの奥行きがすごくいいんですよ。4人の関係性がよく伝わる内容になったと思う。

 

泉健太郎(B/以下、泉):今回4人がより真剣に音と曲に向き合って制作したような気がする。それがいい具合にアルバムに表われていると思うんです。

 

――確かに聴いてると4人の息づかいが臨場感たっぷりに伝わってくるアルバムですよね。歌詞に関しても風景がパッと思い浮かぶような。


岩﨑:机上でいろいろ悩んで書いたというより、メロディやサウンドを聴いて降りてきた言葉をそのまま表現しました。つまりメロディが欲しがる言葉をつけた感じですね。

 
 

 
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