<FRF'06>数万人が踊った!フランツの熱狂ライヴ

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10周年を迎えたFUJI ROCK FESTIVAL’06の初日。グリーン・ステージのトリを務めたのはフランツ・フェルディナンド。ここ数年の“新人ブーム”の中でも、群を抜いて目覚しい成長を遂げたバンドである。そんな彼らなだけあって、注目度は十分。開演時間を控えたグリーン・ステージは、数万のオーディエンスで埋め尽くされていた。

そんな中、登場のテーマ曲であるナチュラル・ミルク・ホテルの「ザ・フール」が鳴り響き、大歓声が巻き起こる中、フランツ・フェルディナンドがステージに登場。「ディス・ボーイ」でライヴがスタートした。ヴォーカルのアレックスはホワイトのタイトなスラックスに真っ赤なシャツというキザないでたちで、クルリと回ってターンをキメる。大自然に囲まれた山のど真ん中でもフランツの“味”をしっかりとキープ。

3曲目が終わったところでアレックスが「みんなに聞きたいことがあるんだ」とMC。そして「その質問は・・・“Do you want to?”!!!」と叫んで、2ndアルバム『ユー・クドゥ・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター』のリード曲である「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ?」がスタート。4曲目にしてオーディエンスは一気に爆発! 男も女も大人も子供も笑顔で飛び跳ね、踊る踊る。苗場は巨大なダンス・フロアへと化した。このバンドが持つスタイル、存在意義といったものがハッキリと提示された瞬間であり、ただの勢いにのった新人ではないことをそこにいた誰もが感じたに違いない。

ここでオーディエンスに完全に火をつけたフランツは、見事なパフォーマンスと考えられた選曲で、決してその火を消すことなくライヴを続ける。途中では新曲「L Wells」も披露し、その余裕もなかなかなもんだ。本編中盤でプレイした、60年代を思わせる懐古的なアコースティック・ソング「エレノア・プット・ユア・ブーツ・オン」では、会場がとてもピースなムードに包まれ、何かウッドストックなどのクラシックなロック・フェスを思わせる場面もあった。そして、彼らのキラー・トラック「テイク・ミー・アウト」や「ザ・フォーレン」「40°」などでたたみかけて大盛り上がりのうちに本編は終了。

アンコールでは「ジャクリーン」をプレイし、続く「アウトサイダー」でサプライズ! 単独ライヴでは、この曲でツアースタッフ3人がステージに登場し、ドラマーのポールと共に1つのドラムを4人で叩くというパフォーマンスを見せてくれたが、今回のステージにはさらに8人が登場。しかもそのメンバーとは、ザ・ズートンズから3人、ザ・クリブスが全員、ダーティ・プリティ・シングスから1人、そしてASIAN KUNG-FU GENERATIONから1人という華々しいメンツ! こんな豪華なセッションもフェスならではだ。スタッフも合わせて計11名が参加し、ステージに用意された8つの太鼓とドラム・セットで見事なドラム・パフォーマンスを披露し、アンコールを豪華に演出。そして最後は「ザ・ファイアー」でタイトに締めて幕を閉じた。

フジロックの10年の歴史を振り返っても、グリーン・ステージのトリとしてはまだまだ“新人”の枠である彼ら。だが、何万人という観客を虜にしたうえに会場を一体化し、初日のトリに相応しいショウを見せてくれた。フランツ・フェルディナンド、お見事!

取材・文●Sugio

7/28 GREEN STAGE
FRANZ FERDINAND

(登場のテーマ)「The Fool」(Neutral Milk Hotel)
1.This Boy
2.Come On Home
3.Auf Achse
4.Do You Want To?
5.I'm Your Villain
6.Tell Her Tonight
7.The Dark of The Matinee
8.L Wells(新曲)
9.Walk Away
10.Eleanor Put Your Boots On
11.Take Me Out
12.The Fallen
13.Darts Of Pleasure
14.40°
15.Michael

■Encore■
16.Jacqueline
17.Outsiders
18.This Fire

FUJI ROCK FESTIVAL '06特集
https://www.barks.jp/feature/?id=1000025344
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