<FRF'06>DPT、ライヴは二重丸だが曲のバラエティ感に課題

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ダーティー・プリティ・シングスのように、メンバーが以前に組んでいたバンド(ザ・リバティーンズ)の存在があまりにも大きい場合、“懐メロになることを拒否できるか”という点が、大事な評価のポイントとなるだろう。そういった意味では、この日のライヴは二重丸の出来だった。

バシバシと引っ叩くように力強いドラム、グイグイと曲を前進させていくエッジの立ったギター。そして、それらが渾然一体となったときに生まれるウキウキさせられる、瑞々しい感動。曲の完成度の高さでは物足りない部分もあるが、しっかりと前を向いたバンドだからこそ可能なマジックが、確かにそこには宿っていた。

しかしながら、全体としては荒々しいガレージ曲ばかりが目立つライヴを通して観ると、最後にはどうしても単調な印象が残ってしまった。リバティーンズ時代の曲を演奏することでセットに起伏をつけていたが、オリジナル曲だけでそうした部分もカヴァーできるようになれば、彼らも堂々と第一線に躍り出られるバンドになるだろう

取材・文●小林祥晴
写真●YUKI KUROYANAGI

7/28 GREEN STAGE
1. DIRTY PRETTY THINGS
2. DEADWOOD
3. DOCTORS AND DEALERS
4. IF YOU LOVE A WOMAN
6. WONDERING
7. GENTRY COVE
8. BLOOD THIRSTY BASTARDS
9. YOU FUCKING LOVE IT
10. DEATH ON THE STAIRS
11. THE ENEMY
12. GIN & MILK
13. THE LAST OF THE SMALL TOWN PLAYBOYS
14. FRANCE
15. BANG BANG YOU'RE DEAD
16. I GET ALONG


FUJI ROCK FESTIVAL '06特集
https://www.barks.jp/feature/?id=1000025344
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