<FRF'06>少女のイノセンスと女王様のエロさ、ヤー・ヤー・ヤーズ

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圧巻! かねてからCDでのアートなエッジさで文系ロック・リスナーの心をくすぐってきたヤー・ヤー・ヤーズだが、今回のライヴで遂に誰もが認める大物へと化けた! これまで、奇抜すぎる衣装やエッチ過ぎるステージ・アクトの方が目立ちがちだったカレンO。今回も死霊のような衣装に赤と青のチーク・ペイントと、いつも以上に派手だった。しかし今回はそれらが一切ギミックに聴こえない程、彼女の“声”そのものに圧倒的な破壊力があった。少女のイノセンスと女王様のエロさを同居させたあの声が、奇才ニック・ジナーのフリーキーなギターと、名手ブライアン・チェイスの抜群の重量感と安定感を誇るドラムを遂に凌いだ。180センチを超える彼女の身長がそれ以上に大きく見えた。レッチリが裏ということで、途中で立ち去る客も多かったが、最後のカレンのマイク破壊パフォーマンスまで、この場を立ち去る理由は全くなかった。最高に調和の取れたトライアングルに、精神的に響く美しき破壊力。2006年、フジロック最高のライヴは間違いなくこれだ!

取材・文●沢田太陽
写真●YOSHIKA HORITA

7/29 WHITE STAGE

1. FANCY
2. ROCKERS TO SWALLOW
3. PIN
4. HONEY BEAR
5. GOLD LION
6. CHEATED HEARTS
7. ART
8. BLACK TONGUE
9. PHENOMENA
10. MILES AWAY
11. WARRIOR
12. MAPS
13. Y CONTROL


FUJI ROCK FESTIVAL '06特集
https://www.barks.jp/feature/?id=1000025344
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