初のソロ・アルバム『とうさんか』大特集!

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 島の民芸品としてのうた 民芸品はその土地の気候や風土の中から必然的に生まれてきた物だと思います。本来うたも その中に存在していたのではないでしょうか。そこで僕は沖縄の空港売店やお土産屋さんに置いてもらえるような新しい民芸品としての うたのアルバムを作りたいと思いました。しかし沖縄には沖縄民謡という確立された うたがあり また近年は島唄と呼ばれるような 新しい沖縄のうたが湯水のごとく生み出されているので それについては満足しているのですが三線や琉球音階と言われるメロディーは 時として強すぎる個性のため旅行先の沖縄で聞いたら良かったのに 地元に帰ってきたらどうも・・・となる事があります。 石垣島生まれの僕でさえたまに東京でそんな気分になります。ですから あえて今回は先人から頂いた宝物をそっと封印し平成十八年の島唄ではない 島のうたを作りたかったのです。そのためには日本屈指の音楽アレンジャーである萩田光雄さんと“世界のトム”ことレコーディングエンジニアの鈴木智雄さんの職人力がどうしても必要でした。島の民芸品もしくはお土産品だからといって 決して沖縄のためだけの音楽ではありません。ふるさとを持たせてあげる事によって うたは安心して全国各地に旅立って行けるのだと思うのです。

比嘉栄昇  

 
  
  
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