宇多田ヒカル/Utadaの魅力が満載!ツアーレポ

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8月16日、約1万8千人のオーディエンスで最高席まで埋め尽くされたさいたまスーパーアリーナで、宇多田ヒカルの<UTADA UNITED 2006>の埼玉公演が行なわれた。今回のツアーを観るのはツアー開始前に行なわれた公開リハーサル以来だが、今日まで彼女が素晴らしいツアーを行なってきたことがヒシヒシと伝わるライヴとなった。

ツアーも後半へとさしかかったこの日、今までの公演でさらにパワー・アップした姿を見せてくれた彼女。歌声はさらに伸びやかになり、ライヴの醍醐味である一瞬一瞬の表現力といった部分も各曲で楽しませてくれた。また、彼女の夫である紀里谷和明氏が手掛ける大掛かりな演出の立ち回りや、ベテラン揃いのバック・バンドの演奏も呼吸がピッタリだ。ステージ全体の一体感が強まり、素晴らしいショウの完成形がそこにはあった。

選曲は、デビューから今までのヒット・ソングが中心。久しぶりの全国ツアーということで、その間にファンのみんなが聴きたかったであろう曲を届けているようだ。MCで話した「6年間も待っててくれてありがとう」という言葉からも、ファンへのそんな感謝の気持ちがしっかりと感じとれた。

6年間という時間を凝縮しただけに、あらゆる顔を持つステージとなった今回。「SAKURAドロップス」などでは美しい映像と合わせて、息を呑むほどピュアな世界を表現し、かと思えば”Utada”として全米リリースされたアルバム『EXODUS』収録の「Devil Inside」などではとてもシリアスでダークな面も見せた。さらに「traveling」や「Keep Tryin’」などで観るポップでカラフルな世界も表現され、彼女が持つ七色の個性や無限の魅力が十分に発揮されたライヴとなった。

どんな角度から見ても素晴らしいショウであったが、その中でもやはり一番印象に残ったのは、ステージに立って歌うことが楽しくてしょうがないという宇多田ヒカルの姿。以前は得意としていなかった“ライヴ”という場で、今では目を輝かせて一瞬一瞬を惜しむように全力で走り抜けている。一ミュージシャンとして、また新たなステージへと旅立ったようだ。今後の彼女のアーティスト活動に大きな期待を抱かせる、素晴らしいライヴであった。

Photo by 加納亜紀子
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