片田悟司、デビュー記念インタヴュ-

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――ヤングギター誌主催のオーディションが、デビューのきっかけ?


片田悟司:そうです。最初は高3で、まだ新潟にいたときなんですけど、東京でオーディションがあるって聞いて、腕試しに行ってみました。ギターを目立たせるようなテクニカル系のインストの曲をそれ用に作りました。

 

――そのとき自信は相当あった?


いやそうでもないです。テクニックにはそこそこ自信はあったけど、不安もけっこうあって。実際行ってみたら、うまい人ばかりでかなりビビりました。東京に来たらこんなすごい人がたくさんいるのかって。そのときは不合格だったし、もっと練習しなきゃと思いました。

 

――それで音楽学校のMIに通うことに?


そうです。もう東京に出てちゃんとやろうと。それまでは独学で、テクニックのことばかりやってた。基礎的なことは全然だったので、この際きちんと基礎を学んで土台をしっかりしておきたいと思って。

 

――再挑戦で優秀賞を獲ってデビューにつながるわけだけど、その半年でなにが変わったの?


それまではテクニックだけを追いかけてて、全体としてはなに弾いてるかわからない感じだったかな。MIに行ったことで土台を作れたし、とくにリズムを強化したんで、レベルは少し上げられたと思います。

 

――デビューアルバムの『BLUE STREAK』は、どういう音を狙って作った?


最初は、もともと好きだった洋楽メタルみたいなのをやろうと思ってたんです。でも色々考えたら、やっぱりターゲットは日本だから日本人に馴染みやすいものにするべきだろうと。最終的には、基本はメタルだけど、メロディを聴かせることを重視するという方向になりました。ただやっぱりギターのテクニカルな部分は前に出したかったので、そこには力を入れました。

 

――スウィープとかタッピング、すごいワザがホントに満載だね。こういうワザはいつ頃からやっていたの?


スウィープとかは高校生のときかな。雑誌とかで見てやり始めたんですけど、最初は“なんちゃって”な感じで全然弾けてなかった。ちゃんとできるようになったのは実は最近で、東京に出てきてからなんです。

 

――かなり時間をかけて作ったって聞いたけど?


去年の8月頃からメンバーを集め始めて9月からアレンジに入り、10月からレコーディングを始めました。そのとき録ったのは半分くらいで、それは前に作ってあった自分の曲をアレンジし直したものです。そのあと今年に入ってからまた曲を作って、それを4月にレコーディングするという感じだったので、制作期間はトータルで10ヶ月くらいです。

 

――アルバム制作で苦労したことは?


曲作りの段階でOKがなかなか出なかったことですね。とくにメロディやアレンジの構成について、プロデューサーの土屋さんから色々注文があって。きちんと耳に残るものを作るっていうのがけっこう大変でした。

 

――ギターを前に出すにはギター・インストという手もあったのでは?


やっぱり歌モノが自分のスタイルなんで。もともと歌モノの音楽をやりたかったし。オーディションのときはインストも作ったけど、やっぱりCDを作るとなると歌モノのアルバムにしたいと思ってました。

 

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