ポリス・カヴァーをOCEANLANEが語る! 全曲試聴も

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フォール・アウト・ボーイや、アンダーオース等、エモ/パンク・シーンの新旗手たちによるポリスのトリビュート・アルバム『POLICIA!』が日本盤化。そのボーナストラックとして、インディーズ・シーンの担い手のOCEANLANE(2曲)とBUDDHISTSONが参加となった。カヴァーは初の両者だが、独自の解釈でポリスの名曲を新たにし、またカヴァーだからこそ各々のバンドの本質が窺える仕上がりになっている。

そんなコンピ盤について先日ライヴDVDをリリースし、またワンマン・ツアーを控えるなど勢いに乗っているOCEANLANEと盟友BUDDHISTSONに話を訊いた。さらに、アルバム全曲試聴も到着しているから、こちらも合わせてチェックしてほしい。

『POLICIA!』HWCY-1208 ¥2,300(tax in)
01. BRANDTSON / King Of Pain
02. FALL OUT BOY / Roxanne
03. MOTION CITY SOUNDTRACK / Truth Hits Evrybody
04. NO MOTIV / Synchronicity
05. LIMBECK / So Lonely
06. BIG COLLAPSE / Next To You
07. MAXEEN / Murder By Numbers
08. THE PALE / Waking On The Moon
09. UNDEROATH / Wrapped Around Your Finger
10. ANADIVINE / Every Little Thing She Does Is Magic
11. WATASHI WA / Message In a Bottle
12. COPELAND / Every Breath You Take
13. OCEANLANE / Invisible Sun【日本盤ボーナストラック】
14. OCEANLANE / Englishman in New York (STING)【日本盤ボーナストラック】
15. BUDDHISTSON / Don't Stand So Close to Me【日本盤ボーナストラック】

全曲試聴はこちら!!
https://www.barks.jp/cdreview/?id=1000015976


POLICIA!/OCEANLANE & BUDDHISTSON対談

Hajime(Vo & G), Kay(G & Vo):OCEANLANE
Shima(Vo & G), Marcy(Dr):BUDDHISTSON

――今回の企画に参加してみてどうでした?

Kay:僕らはカヴァーは初なんですよ。初めてのカヴァーにしては、大成功です。

Marcy:うちらもそうだよね。でも、そもそも、日本盤自体ではやれる曲が少なかったからね。

――たしかに、代表曲はほとんど先にカヴァーされてましたもんね。

Marcy:俺ら、リハ中に携帯で決めましたもん。うちのキーボード(YUMI)が着メロで「ポリス」って探して、“高校教師”って出たから、「これ、よくねえ?」って。

Shima:とりあえず、タイトルだったね。“高校教師”っていう(笑)。

Hajime:俺は逆にすごいCDを借りてきて。どれにしよう、どれにしようって悩んだ挙句、これしかないかなって感じで決めましたね。

Kay:ほんとさっきも言ったみたいに、全部(いい曲は)取られちゃったんで、そっから選んだ割にはよくなったかなって。

Marcy:お前のはポリスじゃなくて、スティングの曲じゃん。選び放題じゃん(笑)。

Kay:それもそうなんだけど(笑)。

Marcy:掟破りのね。

Hajime:その代わり、挑戦しようって姿勢で挑むことはできたと思う。名曲だったら、名曲だから安心だろうっていう気持ちが最初はあって。たとえば、「EVERY BREATH TAKE YOU」とかをかぶってでもやっちゃおうかなと思ったけど。でも俺は、地味な曲を派手にしたいなっていうのがあって。

Shima:ポリスの曲自体がさ、ずっとループだったりとかするからね。

Hajime:そうそう。コード進行がいわゆる普通のロック・バンドじゃないんですよね。そこをどうもってけばいいのかがあったり。

Shima:なんでこのサビなの?っていう感じなんだよね。だから、変に数学的に分解しちゃうと、全然わけがわかなくなっちゃう。とくにHajimeがやったやつはそうだね。

Hajime:そう。はじめは分解して、曲のコードとか展開をとって、一から作り直した感じですね。いかに、自分たちが普段作ってる曲のアプローチに持って行くかっていう。俺のやった曲は、サビがコード進行がなくてずっと一つの音が鳴ってる感じで。でも、そこをどう普通のコード進行に持って行くかが、今回いちばんのキーになった部分かな。

Marcy:Buddhiのに限っていえば、Aメロ以外は全部ちがうんで。

Shima:一個もコードが合ってない(笑)。

Kay:すごい、なかなかできないよね。

Shima:俺はもとの曲がすごい好きだったから。

Kay:曲選びは重要。キャッチーじゃない曲をキャッチーにするのもありだし、みんなが知ってる曲を、自分たちなりにアレンジできるのはバンドの力量も問われるだろうし。

Marcy:変えちゃうけどね、うちらは絶対。歌詞さえ合ってればいいっていう、指令が出たから(笑)。

Hajime:それこそ、ほんとの意味でのカヴァーだと思うんだよね。じゃないとコピーになっちゃうし。

Marcy:今度はコードまで壊さないと、うちみたいに(笑)。壊したっていうか、作ったんだけどね、本編のサビも。

Hajime:2番のAメロの変拍子の感じ、かっこよかったな。やったな、って思った。

――では他の収録曲で、これはおもしろいっていうものはありました?

Kay:原曲に忠実な「MASSEGE IN A BOTTLE」とか。

Marcy:俺はブランソンとフォール・アウト・ボーイと。

Hajime:うん、やっぱりフォール・アウト・ボーイが自分たちの要素を完全に取り入れた感じかな。あと、「SYNCHRONICITY II」やったバンド(ノー・モーティヴ)は、いい意味でまんまだなって。でも、自分の曲が一番いいって思いました。

Shima:ああ、言っちゃった。

Hajime:これはマジで。

――初のカヴァーにして、完璧だったと。

Hajime:はい。

Marcy:でも、こういう企画もおもしろいんじゃないですかね、たまには。

Kay:勉強にもなったし。僕らを好きなファンの子たちは、みんな原曲聴いたことないだろうしね、ポリスを知るいい機会だと思う。

文●吉羽さおり


OCEANLANE
http://www.oceanlane.com/
ライヴ DVD『FLAMINGO FLIES NORTH TOUR』
2006年10月4日リリース
HWBM-8001 ¥3,800(tax in)

<OCEANLANE FALL TOUR 2006~FLAMINGO IS DEAD~>
2006年10月17日(火) 名古屋 APOLLO THEATER
2006年10月19日(木) 福岡 DRUM SON
2006年10月24日(火) 大阪 CLUB DROP
2006年11月8日(水) 渋谷 CLUB QUATTRO


BUDDHISTSON
http://www.buddhistson.com/
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