Sound Schedule、笑顔で飾った東京ラスト・ライヴ

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今年の7月末に、9月に行なうツアーをもって、バンドを解散するという衝撃の発表をしたSound Schedule。その発表から約1ヶ月半、彼らは本当にSound Scheduleとしてのラスト・ツアー<Sound Life ~ありがとう~>を実施した。9月20日に渋谷のCLUB QUATTROで行なわれた東京公演は、彼らの最後のライヴを観ようと、溢れるほどのファンが集まった。

いきなり新曲「同じ空の下で」でスタートし、会場は穏やかなアコースティック・ギターの音色に包まれる。“さよならしやすいように ケンカでもしましょう”“離れてても支え合う強さを”なんていう歌詞に、思わず彼らの今の状況を被せてしまいそうになる。そんな想いを胸に、高らかに歌うヴォーカルの大石昌良の歌声に、じっくりと聴き入った。この日は、デビュー曲「吠える犬と君」から、9月20日にリリースされたベスト・アルバム『THE COMPLETE SS』に収録されている新曲まで、幅広く演奏し、オーディエンスも1曲1曲を噛み締めるようにライヴを楽しんでいた。

解散宣言後初のライヴだけに、メンバー間の雰囲気を心配していたが、“今日は思いっきり楽しみましょう!”と、カラッとした笑顔で話をする大石にオーディエンスも安心したのか、ライヴが進むにつれてテンションを上げていく。ギターを弾きながら、力強く歌声を響かせる大石は、腕を振り上げ、歓声を上げながらライヴを盛り上げるオーディエンスに、笑顔で応える。沖裕志(B)と川原洋二(Dr)の2人も、思う存分ライヴを楽しむかのように、リズムを刻んでいた。

“できるだけたくさんの楽曲を演奏したい”というメンバーの意向もあり、時間の関係でフルで演奏することができない楽曲は、メドレーで披露。オーディエンスがヒートアップするにつれて、会場の熱気が高まっていく。ライヴ中、会場には、仕事や用事を終えて急いで駆けつけたと思われる人たちが、次から次へと入ってくる。気が付けば、扉ギリギリまでビッシリ人が入った状態になっていた。

そんな熱気に溢れた東京でのラスト・ライヴは、アンコールを含め、たっぷり25曲が演奏されるという充実の内容となった。ライヴは終始爽快な空気に包まれ、メンバーも雑念を感じさせない、すばらしい演奏を聴かせてくれた。それぞれ新しい道を歩み始めた3人が、今後活躍する姿を見る日が待ち遠しい。

<Sound Schedule Live Tour “Sound Life ~ありがとう~”>@2006.9.20 セットリスト
1.同じ空の下で
2.吠える犬と君
3.幼なじみ
4.ヘイ!ヘイ!
5.さらばピニャコラーダ
6.世直しブッダ
7.クライマックス
8.黄金レシピ
9.恋焦がれ
10.愛のかたち
11.ことばさがし
12.メドレー
・ちょっとだけ
・東京ライフ
・大学物語
・マザーコンプレックス
・結末のない二人
・君のためにできること
13.窓の向こう
14.僕らの行方
15.スペシャルナンバー
16.ピーターパン・シンドローム
17.君という花
18.コンパス
19.アンサー
20.コモリウタ
<アンコール1>
21.ハイライト
22.甘い夜
23.今ココにあるもの
<アンコール2>
24.コンタクト
25.同じ空の下で
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