スリック・リック、アメリカから国外追放の危機

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'80年代に活躍したイギリス生まれのベテラン・ラッパー、スリック・リックがアメリカから国外追放される可能性があると、AllHipHop.comが報じている。

スリック・リックは'90年に口論の末、従兄弟を撃った罪で5年と12日の懲役刑となり、刑務所へ服役。アメリカの法律では5年以上の懲役刑を受けた外国人は自動的に国外追放となる可能性があるが、スリック・リックは移民局からアメリカ滞在許可を勝ち取っていた。

しかし、出入国の自由が許可されていたわけではなかったため、'02年にクルーズ船にてカリブ海へ周遊ツアーに出た際、マイアミでの再入国時に逮捕されてしまった。結果、彼は出入国管理法違反により17ヶ月の懲役刑を受けてしまった。これらの罪により、スリック・リックは永住権及び出国の権利を剥奪され、今後フロリダの裁判所にて国外追放に関する審判を受けることになっている。

ラッセル・シモンズ率いる非営利団体Hip-Hop Summit Action Networkはスリック・リックへの支持を表明し、10月24日には記者会見を行なう予定であることを発表。同団体の共同チェアマン、ドクター・ベンジャミン氏は「政府はスリック・リックに対して復讐しようとしており、我々はそれに対して我慢できない」とコメントしている。

K.Omae, LA
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