「人生全部が言ったら“THE SHOW”」 “SHOW”のリアルをKREVAが語る<INTERVIEW>

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――新曲からはKREVAさんの信念みたいなものを強く感じました。

KREVA:みんなそう言うんですよね。でも実際はライヴに向かう気持ちと、ライヴから感じたものを書いたんで、ほんとに“THE SHOW”って感じなんですよ。北海道へライヴに行く飛行機の中で1番を書いて、ライヴをやって、そこで感じたことを2番の歌詞にしたから。

――なるほど。じゃ、僕が感じた信念みたいなものは意識はしていないと。

KREVA:うん。意識はしてないですね。でもなんか最近、どのテーマでも書くとそういう方向になっていくのかなぁってのはある。人生訓っぽくなっちゃうっていうか。

――どうしてでしょうね?

KREVA:自分的にはリアルを追求してたらそういう風になってきたって感じですかね。自分がリアルに感じたこととか、自分にリアルに起こったことを書いてたらそういう方向になってきたと。そう考えると人生全部が言ったら“THESHOW”みたいな感じじゃないっすか。人生切り売りじゃないけど。だからそういう人生訓が出てくるのかもしれない。

――リリックの中で一番、KREVAさんらしいなと思ったのは<狙い外さねぇ/つーか狙わねぇ>です。だよなぁ、狙わないよなぁと。

KREVA:アハハハ、そうそうそう。昔、LITTLEが“狙わないで成功したらうれしいけど、狙ってやって外したらへこむ”みたいな話をしてて。それは俺もすげぇ賛成できるから、俺も狙わないっていうのは昔から決めてて。トラックを作ってるときに、例えばメロウな感じとか速いも遅いも決めないし。だから狙ってないです、うん。

――トラックに関してはいつ頃できたんですか?

KREVA:3月の終わりぐらいに作って、その1週間以内くらいで言葉乗せていった感じかな。けっこういろいろ作ったトラックの中でも、これは自分的にそうとうキてて。けっこう珍しいタイプなんだけど、先に一緒にサビが思いついちゃったんでね、できるのは速かった。

――とにかくサビが強力ですよね。

KREVA:<one for the money,two for the show>ってのがまず出てきたから、そこでちょっと考えたんですよ。英語的に言えば“one for the money = まず金”って意味になるんだけど(笑)、俺の場合は1に金を払い、2でショウを見て、で、3には集まった人たちがいて…みたいな感じかなぁって思ったから<three for the people>になって。それは俺の解釈なんでね。

――ヒップホップの世界ではなじみ深いフレーズだったりしますけど、まさにKREVAさんなりの解釈ですよね。

KREVA:けっこう聴きなれた言葉だけど、一個一個の意味ってあんま考えないじゃないっすか。“セックス・ドラッグ・ロックンロール”をもはや言葉の塊としてとらえているのと同じ感覚で、“one for the money,two for the show”ってのも掛け声みたいにとらえてたから。でも今回、そうやって自分なりの解釈をしたことで“あ、じゃこれはライヴの歌だな”って思ったから、リリックはライヴ行くときに書こうかなってなったんだよね。



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