大本命の女の子バンド、チャットモンチーがいよいよ頭角を現わす

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女の子ヴォーカルでブレイクしたバンドは数あれど、女の子だけのバンドで成功したのは…プリンセスプリンセス!? といっても彼女らが解散したのは1996年だからちょうど10年前。女の子だけで構成されたバンドはなかなか大成しないのか──。

そんなジンクスを破るかのようなバンドがついに登場した。その名もチャットモンチー。徳島出身の女の子3人組が今、にわかに注目されている。

チャットモンチーは2000年4月に橋本絵莉子(Vo&G)を中心に徳島で結成。地元のコンテストでグランプリを獲得したことから本格的に活動を開始。徳島はもちろん関東・関西でもライヴを行ない、昨2005年11月にミニアルバム『chatmonchy has come』でメジャーデビューした。

ありのままが身上なのか、派手なことはいっさい排除。ルックス、佇まいでも華美な点はなく、ライヴもサポートは入れずに3人でプレイ。緻密さよりもバンドならではの荒々しさをそのまま出すオルタナ・ロックのサウンドに、橋本の舌足らずで可愛らしい声のヴォーカルが乗る……そのギャップが受けているようだ。

そして何よりも注目したいのは歌詞。今年6月にリリースしスマッシュヒットした2ndシングル「恋愛スピリッツ」では、<あの人がそばにいない あなたのそばに今いない だからあなたは私を手放せない>という歌詞は、一見すると成就しきれない切ない片思い、と思いがちだが、これを繰り返し繰り返しリフレインで聞かされると、ゾクっと身震いするものがある。こういった幸せをつかみきれてない“薄幸”が各曲に表現されていて、聞き手の心にひっかかるのだ。ちなみに、作曲は橋本がメインだが、作詞はメンバー3人それぞれが手がけている。

そんなチャットモンチーが11/15にシングル「シャングリラ」をリリース。オリコンチャート(週間/シングル)の6位を獲得した(2006年11月27日付)。同曲はアニメ『働きマン』エンディング・テーマということもあり、まだまだ伸びそうな勢いだ。

なお、Sony Music Online Japan(http://www.sonymusic.co.jp/)では11/26(日)12時~36時間限定で、チャットモンチーの「シャングリラ」のビデオクリップのフルコーラスが公開される。
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