【佐伯 明の音漬日記】ORANGE RANGEのニュー・アルバムを聴く

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2006.11.○

ORANGE RANGEのニュー・アルバム『ORANGE RANGE』を聴く。

春にリリースされたリミックス・アルバムの時から、
何となく予想できたことではあったけれど、
ORANGE RANGEは、メロディやヴォーカルを含めた“音像”の中に、
彼らが生きられる音楽という空間を見いだそうとしてきた。

具体的に言えば、彼らはヒップホップという手法や、
J-POPという曖昧なカテゴリーに頼らず、
自分たちが信じた音楽の姿を“音像”という形で
表現してみせたのであろう。

ヴォーカルがずいぶんと奥に聴こえるトラックや、
楽器のバランスがいびつにデフォルメされたトラックもあるが、
これらはすべて生命体:ORANGE RANGEの証であり、
彼らの独創性のそれでもある。

最新アルバムには彼らのバンド名が冠され、
リーダーのNAOTOは「いつか付けたかったタイトル」と語ったが、
まさに“彼らが生きられる空間”が完成したのだ。

(付記)
個人的には「BEAUTIFUL DAY」が、スゴイと思う。
優しく、失望し、怒っているレンジが、このトラックには存在している。

ORANGE RANGEのニュー・アルバム
『ORANGE RANGE』
2006年12月6日発売

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