アークティック・モンキーズ、激動の1年を振り返る

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アークティック・モンキーズのメンバーが、激動のこの1年を振り返った。デビュー・アルバム『What People Say I Am That's What I'm Not』で大ブームを巻き起こした彼ら。「こんなにヒットするとは思ってもみなかったから、ボーナスみたいなものだった」としながらも、急な成功は「致命傷になりかねなかった」と話している。

ドラマーのマット・へルダースは、『The Sun』紙の選ぶ今年のベスト・アルバムで1位に輝いたの受け、同紙のインタヴューでこう語った。「アルバムがこんなにビックになるとは思ってなかったよ。話題になってるのは知ってたけど、そうやって騒がれてダメになっていくバンドをいっぱい見てきたからね。前評判に負ける奴らも多いだろ。でも俺らはソールド・アウトのギグをこなしてきた上で、アルバムをリリースした。やれることはやってきたんだ。それだけで満足だったよ。アルバムが成功したのは、ボーナスみたいなものだ」

しかしヘルダースは、急にブレークしたのは致命傷になりかねなかったと続けた。「正直言って、こんなに騒がれたらダメになるじゃないかって思ったよ。何もかもすごいスピードで起きたからね。でも俺たち、こうやって話題になる前、2年もプレイしてきたんだ。それが、長かったとは言わないけど……」

最速セールスの記録樹立、マーキュリー・アワーズ受賞、グラミー・アワーズでのノミネートとさまざまな出来事があった1年だったが、中でも1番思い出深いのは、レディング・フェスティヴァルでプレイしたことだという。「レディングでプレイしたのは、でかかった。俺たち、ほんとに成功したんだって実感したよ。それまでは、パブやクラブでプレイしてたからね。レディングで、いきなり大会場ってわけさ。ステージに上がる前、“一体、何千人いるだよ?”って思ったものさ」

そして今年、チャートに「健全さを取り戻すことができた」のも大きな実績だったと語った。「俺たち、チャートに健全さを取り戻しただろ。ま、この先、またどうしようもないのが売れる可能性はあるけどな」

アークティック・モンキーズは現在、2ndアルバムを制作中。この1年で生活は大変化したものの、新作の歌詞にそれは反映されていないという。「俺たち、デビュー前と同じだよ。同じようなこと考え、ガール・フレンドとの間に同じような問題を抱えてる。(新作では)ツアー・バスのことも飛行機のことも、知り合いになったセレブのことも書くつもりはない。ま、そんな中で出会った人物を元にしたものもあるけどな」

2ndアルバムのリリースにより、来年もアークティック・モンキーズ・ブームが続きそうだ。

Ako Suzuki, London
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