'06年 ビルボード ヒップホップ/R&B年間総合チャート発表

ツイート
毎年、年末恒例のビルボード年間チャートからヒップホップ/R&B関連のチャートを紹介しよう。

まず、トップR&B/ヒップホップ・アルバムを制したのは'05年末にリリースされたメアリー・J.ブライジの7枚目となるアルバム『The Breakthrough』、そして俳優ジェイミー・フォックスが同じく'05年12月にリリースした『Unpredictable』と、揃ってR&Bアルバムが1、2位を飾った。

実はこの2組に限らず、同チャートの10位中7つをR&B勢が制しており、Ne-Yo、クリス・ブラウンといった新人アーティストを含めて、R&Bシーンの今の勢いを感じさせる。

そんな中、一人気を吐いたのがキング・オブ・サウスことT.I.で、見事3位にランクイン。来年2月開催のグラミー賞でもヒップホップ勢としては最多4部門にノミネートされており、今現在、頂点に立つアーティストの一人と言えよう。

ビヨンセ『B'Day』が8位というのは意外に低い順位のようにも思えるが、今年9月にリリースされて3ヶ月半ほどでこの順位に入っているのは快挙である。また、7位には昨年7月にリリースされたマライア・キャリーのロングランヒット・アルバム『The Emanncipation Of Mimi』、そしてベスト盤ながら9位に入ったエミネム『Curtain Call: The Hits』と、共に根強い人気が伺える。

ホットR&B/ヒップホップ・シングル・チャートに関してもメアリー・J.ブライジ、ジェイミー・フォックス、Ne-Yoが1、2、3位を制し、アルバム・チャートと同じくR&B勢強しという印象だが、一方でヒップホップに関しては完全にサウス勢がチャートを制している状況だ。

昨年までも確かにサウス優勢の状況ではあったものの、特にホット・ラップ・シングル・チャートでのサウス勢の独占状態は驚きである。この流れはこれからも続いていくのか、あるいはイースト・コースト、ウェスト・コースト勢が巻き返していくのか? '07年のヒップホップ・シーンの動きに注目したい。

以下、各チャート上位10位の一覧:

●トップR&B/ヒップホップ・アルバム
1. メアリー・J.ブライジ『The Breakthrough』
2. ジェイミー・フォックス『Unpredictablee』
3. T.I.『King』
4. Ne-Yo『In My Own Words』
5. クリス・ブラウン『Chris Brown』
6. リル・ウェイン『Tha Carter II』
7. マライア・キャリー『The Emanncipation Of Mimi』
8. ビヨンセ『B'Day』
9. エミネム『Curtain Call: The Hits』
10. キーシャ・コール『The Way It Is』

●ホットR&B/ヒップホップ・シングル
1. メアリー・J.ブライジ「Be Without You」
2. ジェイミー・フォックス feat. リュダクリス「Unpredictable」
3. Ne-Yo「So Sick」
4. ヤング・ジョック「It's Goin' Down」
5. カーク・フランクリン「Looking For You」
6. デム・フランチャイズ・ボーイズ feat. リル・ピーナッツ&チャーレイ「Lean Wit It, Rock Wit It」
7. T.I.「What You Know」
8. リル・ジョン feat. E-40 & ショーン・ポール・オブ・ザ・ヤングブラッズ「Snap Yo Fingers」
9. クリス・ブラウン「Yo (Excuse Me Miss)」
10. メアリー・J.ブライジ feat. ブルックリン「Enough Cryin」

●ホット・ラップ・シングルス
1. ヤング・ジョック「It's Goin' Down」
2. リル・ジョン feat. E-40 & ショーン・ポール・オブ・ザ・ヤングブラッズ「Snap Yo Fingers」
3. デム・フランチャイズ・ボーイズ feat. リル・ピーナッツ&チャーレイ「Lean Wit It, Rock Wit It」
4. ネリー feat. ポール・ウォール, アリ & ジップ「Grillz」
5. T.I.「What You Know」
6. チンギー feat. タイリース「Pullin' Me Back」
7. フィールド・モブ feat. シアラ「So What」
8. ショーン・ポール「Temperature」
9. ヤング・ドロ feat. T.I.「Shoulder Lean」
10. カミリオネア feat. クレイジー・ボーン「Ridin'」

K.Omae, LA
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス