日本レコード協会が、違法着うたサービスの利用に関する報告をまとめた。「違法な携帯電話向け音楽配信に関するユーザー利用実態調査」によると、違法着うたサイトについては全体の74.0%が認知し、35.5%が実際に利用しているという。特に中学生(12~15才)の認知率は90%、利用率は64.5%と高い。

「なぜ有料着うたサイトを使いたくないか?」という問いには、42%が「価格が高い」と回答。また、違法音楽ファイルの年間ダウンロード数は推定2億8700万ファイル(着うた(R):2億3400万ファイル、着うたフル(R):5300万ファイル)で、これは2005年の有料音楽配信モバイルダウン ロード数の2億5838万回を上回る数字となっている。

無料で楽曲をダウンロードする行為は、当然ながら違法…いや、正確にはダウンロード自体は違法行為なのではない(サービスやプロモーション目的で、権利者自ら無料でダウンロード・データを開放することはありますね♪ また、デジタルデータの私的複製については議論のわかれるところですね)。だが、現状において、無料でダウンロードできるようなサイトのほとんどが、権利者の許諾を取らず著作権支払いも行なわれていない違法サイトばかりであり、ここでの違法行為とは、そういったサイトの利用に対する警告の意味である。

別にダウンロードしたあなたが著作権権利者から訴えられるのは自業自得だから仕方ないが、みんながそのたかだか1ファイル数百円を払わなかったばっかりに、あなたの応援しているアーティストが活動できなくなるという事態は実に重大な問題だ。そしてそれは決して許せるものではない。本当にアーティストを応援しているのならば、ちゃんと着うた(R)なり着うたフル(R)なりを購入しよう。

一方で、音楽配信業者やレーベル各社は、ユーザーの立場に立った価格設定を今一度見直す必要があるのではないだろうか。1ファイル200円は大人の目からすると妥当な価格ではあるが、10代のお小遣いからするとやはり高価なものと思われているのが現実だ。現状の音楽業界の消費者が若年層中心であることを考えると、これを別の層に移行させるか、もしくは彼らにあった価格設定、サービス展開を行なっていくための企業努力も必要であると言わざるを得ない。

違法サイトの利用、違法コピーによる音楽業界の不況というのは、“鶏が先か、卵が先か”といった状況下にあり、短絡的な問題ではない。だが、少なくとも“違法を叩けばよい”という問題だけではないことは確かだ。

違法行為はあくまで違法であり、決して行なってはいけないことだが、それをまた伝え、実情に合わせながら正していく努力を、音楽業界全体で推進することもまた、なにより重要なことではないだろうか?

※なお、本記事の「違法着うた」とは、<無料で楽曲をダウンロードできる携帯サイトを「違法着うたサイト」とする>という、日本レコード協会の定義に基づいて定義した。

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◆日本レコード協会