ディープ・パープル、“最悪な”ライヴ・アルバムを販売中止

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1月に再リリースされたディープ・パープルのライヴ・アルバム『Live At The Birmingham NEC 1993』が、アーティストからの苦情を受け発売中止になった。同アルバムは、'93年にバーミンガムで行なわれたコンサートを録音したものだが、フロントマンのイアン・ギランは「最悪なショウの1つだから、買うな」とファンに呼びかけていた。

レーベルは「このアルバムがリリースされることを知らなかった」というギランの発言を聞き、アルバムを販売中止とすることを決定したという。Sony BMGのスポークスマンはこう話している。「我が社には、アーティストの知らないところでアルバムをリリースする方針はありません」

ギランによると、アルバムがリリースされた'93年は「自分の人生にとっても、コンサート的にも最悪な時期だった」そうだ。ギタリストのリッチー・ブラックモアとの確執もひどく、ほとんど口を利いていない状態だったという。彼は「バーミンガムの後のショウでもそうだった。そして、リッチーはバンドを去った」と話している。

Sony BMGは以前にもリリースされたことのある同アルバムが、なぜ急に問題になったのかわからないとしながらも、アルバムを回収し、ギランに再リリースの通達がなかったのは何故か調査するという。

Ako Suzuki, London
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