KOTOKO、7thシングル「きれいな旋律」インタビュー

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■KOTOKO INTERVIEW

──マーティ自身、雅びやかな雰囲気を大切に楽曲を作りあげてましたけど。同時にサウンドへの彩りとして、全体的なバランスを考え音量を絞ってるとはいえ、かなり激しく弾きまくったギター・フレーズも入れてますよね。

KOTOKO:そうなんです。アレンジを手がけたI'veチームが、最終的な仕上げとしてマーティさんにソロ・パートの演奏をお願いしたんですね。そうしたらマーティさん、ソロ・パートのみならず、楽曲の至るところへ格好いいフレーズを入れてくれたんですよ。I'veチームの人たちも、“ちょっと足りないかなと思ってた部分を、みごとにマーティが格好よく埋めてくれた”と大絶賛。マーティ・ファンもすごく楽しめる、最高のコラボレート楽曲になったと思います。

──カップリングには、KOTOKOさんの手による「rush」を収録してますね。

KOTOKO:実はこの楽曲、私の2ndアルバム『硝子の靡風』を制作したとき、全体の色合いから外れることが理由でお蔵入りしていた作品だったんです。だけど、なにかのタイミングで形にしたいと思ってたくらいお気に入りの楽曲だったので、今回形になったのはすごく嬉しかったですね。

──タイミング的に合わずお蔵入りになった楽曲って、他にもあるんですか?

KOTOKO:あります。アニメ『スターシップ・オペレーターズ』のエンディング曲に起用された「地へ還る~on the Earth~」だって、同じようアルバム全体の色合いと違うことから、一度はお蔵入りしたんです。でも、この歌は『スターシップ・オペレーターズ』のためにあったんじゃないかと思えるくらい楽曲の世界観がピッタリはまったことから、シングルになったなんてこともありました。これからも、まだまだ眠った名曲を、タイミングを見計らって出していきたいと思ってます。

──「rush」の歌詞は、かなり内性的ですね。

KOTOKO:この歌詞を書いた当時、いろんなことが重なり、気持ちが腐ってたんですね。なぜこんな気持ちになってたのか、自分でもよく覚えてないんですけど(笑)。私の場合、ネガティブな想いを歌詞を書くことでポジティブに持っていけたりするんです。まさにこの「rush」は、歌詞が後半に進むにつれて晴れやかになっていく様が描かれている。それくらい、気持ちが変化していく模様をリアルに描いた歌にもなっています。

──初回限定盤には「きれいな旋律」のPVを収録したDVDも付いてきます。

KOTOKO:今回のPVは、直接歌詞の内容とはリンクしてないんです。でも根底には深い共通項があるんです。

──もしやキーとなっているのは、あの女の子?

KOTOKO:そう。心の無垢な女の子が見た将来という現実世界。そこには、荒波にもまれながら必死に走り続けていくリクルートスーツ姿の若い男女が登場したり…。その映像と、歌に込めた想いがどう繋がっていくのかも、ぜひ観ながら想像を巡らせてください。

──4月4日にはKOTOKOさんが作詞を担当し、劇場版『灼眼のシャナ』(4月21日より公開)のテーマソングにも起用された『天壌を翔る者たち』が、Love Planet Five名義で発売になりますね。

KOTOKO:この作品では、KOTOKO、島みやえい子、川田まみ、MELL、詩月カオリと、I'veチームの歌姫5人で共演し歌っています。楽曲面でも疾走感が溢れています。この共演もぜひ楽しんでくださいね。

取材・文●長澤智典

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